F JAPON
FEATURE REPORT TOPICS KID'S NEXT FORECAST BLOG INFORMATION

070618_01_main.jpg


hd_070618_01.gif


このJapan Dayの目的は主に二つあります。一つは、日本人・日系人コミュニティーの交流の場として。ニューヨークの日系コミュニティーは、米国最大規模とされていますが、民間レベルでの交流の場が少ないのが現実です。普段交流の少ない邦人同士の交流の場としての役割を果たすとともに、様々なNPOやグループの活動を紹介することにより、邦人同士のネットワーク強化を目指しています。
二つ目はニューヨーク市とニューヨーク市民への感謝の気持ちを表すためです。日系コミュニティーの活動に対し、様々な機会を提供してくれているニューヨーク市とニューヨーク市民に対して感謝の気持ちを表すことを目的としています。すべてのニューヨーク市民が楽しめるよう、このイベントへの参加は無料となっており、フードやドリンクも日系企業による協賛で振舞われました。
070618_01_01.jpg

会場は東72丁目に程近いセントラルパーク、ラムジー・プレイフィールド。メインステージでは、花笠、僧太鼓などの日本の伝統舞踊のパフォーマンスから、アニメ・コスプレコンテスト、カラオケまで、パフォーマンスが繰り広げられています。ステージ周辺では、フードテント、アクティビティテント、エレクトロニックステントが設けられ、日本の食や文化などが紹介されていました。


070618_01_hd_01.gif
The Japanese American Association of New York Inc.
理事・野田美知代さん

アクティビティテントで書道体験(Caligraphy)を主催したニューヨーク日系人会。ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネティカット州に在住する日本人・日系人の社会福祉の充実、相互親睦と日米親善の推進を軸として活動し、今年で創立100周年を迎えました。
このテントでは、アルファベット表記の名前をカタカナや漢字で表記をしたり、自分のお気に入りの英単語を日本語に直してプレゼントするほか、参加者が直接書道にチャレンジする書道教室も同時に開催しました。とても人気が高く、列も途切れることがありません。ニューヨーク日系人会理事の野田さんによると、「今までも色々なイベントに参加し、書道で名前を書いてあげることはしていたのですが、教室として体験してもらうのは今回が初めて」とのこと。「書道などの日本文化を広め、生活に密着したレベルで日本文化を浸透させたい。」と日米文化交流への意欲を語っていました。ニューヨークに長年住んでいる野田さんは、以前に比べて日本文化がアメリカにも浸透してきていると感じているそうです。「食べ物もそうですが、アメリカが以前よりももっとグローバル化してきていると感じます。他の文化にも目を向けるようになり、こういうイベントがあるとすぐに駆けつけるところもニューヨーカーのいいところだと思います。」
書道体験コーナーでは、子どもから大人までが始めての体験を楽しみ、日本語表記の名前を嬉しそうに持ち帰る姿が印象的でした。


070618_01_02.jpg


070618_01_hd_02.gif
オリガミセラピスト・小林利子さん

書道と同じく、体験型コーナーとして人気だったのが、折り紙体験ができるブースです。折り紙セラピストとしてニューヨークで活躍する小林利子さんの主催によるものです。こちらのブースはOrigami USA、Community of Japanese Creative Artist など団体のバックアップで行われており、ブースで使用される折り紙はすべて寄付、折り紙を教えるのもすべてボランティアにより行われました。折り紙は日本の伝統文化だと思われがちですが、実は「日本だけのものではない」と折り紙スペシャリストの小林さんは言います。「手漉きの紙が発達している地域では、折り紙の伝統があります。日本の折り紙がここまで知名度が上がったのは、紙の質が良い事、日本人のみんなで伝統工芸を高めようと言う気質などが挙げられます。」今回のこのブース出店は、「伝統文化としての折り紙の紹介」というよりも、文化交流を超えたレベルでの人と人の繋がりを目的としていました。「折り紙は紙と手があれば誰でも楽しめるもの。折り紙を通じて人と人との繋がりを作っていきたい。」と語ってくれました。折り紙ブースで体験できるのは、折り紙でおなじみの鶴だけでなく、フライドポテトのようなアメリカ人に馴染み易いモデルも並んでいました。
折り紙には文化交流以外にも癒しとしての効果もあるようだ。小林さんは2001年のテロの後、折り紙を使ったセラピーを実施したほか、現在ニューヨークの精神病院でアートセラピストとして勤務していいます。しかし、アートセラピーとしての折り紙の認知度はまだ低いものです。
「今回このブースを通して、アートセラピーの認知度も高めたい。数字で症状が軽減するのは表せませんが、実際、病院で折り紙を教えていると、患者の症状がよくなるのがわかります。」折り紙とは親から子へ、友達同士で教えたり、教えあったりする、人と人とが繋がりあえるあそびだと思います。「人との繋がり」にも癒しの力が潜んでいるのかもしれないですね。


070618_01_03.jpg


070618_01_hd_03.gif
(JAMSNET=ジャムズネット)
在ニューヨーク総領事館 仲本光一医務官

Jams Netは医療系のNPOとして2006年に発足されました。ニューヨーク周辺の医療系邦人支援グループ同士の情報交換、相互連携の構築を目的としています。Japan Dayには、ウェルネスチェックコーナーとして、体脂肪率を測るコーナーや、メンタルヘルスの状態を知るチェックシートなどを用意し、健康相談に乗るブースを展開しました。在ニューヨーク総領事館 仲本医務官にお話を伺うことができました。「ニューヨークは医療が進んでいるように見えますが、日系人にとってはアクセスが難しかったり、日本語が通じるドクターがいなかったり、という問題があります。日系コミュニティーとして何かできないか、ということで、様々な医療系団体、NPO団体の紹介をしています。」他の地域と比べ、在ニューヨーク者はメンタル部分の悩みを抱えている人が多い傾向にあるといいます。「日本人はメンタル面を相談することに抵抗を感じる人がまだ多いと感じます。ニューヨークには日本人のメンタルヘルスのプロもたくさんいますので、いつでも相談に来てほしい。」と語ってくれました。


070618_01_04.jpg


Japan Dayは今回が第1回目となるイベントながら、来場者数は1万8000人にも及びました。ニューヨーク総領事大使の桜井氏は、「初回にも関わらずこれだけ人数が集まるとはスタートがいい。来年からも続けていきたい。」とJapan Day継続への意欲を見せていました。ニューヨークでは最近日本文化を発信するイベントが多く見られます。このような日本文化をアメリカ人に紹介していく為には、現地に住む邦人の協力なしでは成り立ちません。今回もこのイベントの為に、約50名のボランティアが参加・貢献し、ニューヨーク在住者や日系人がお互いを助け合い、日系コミュニティーを盛り上げようという姿勢が大いに感じられたイベントとなっていました。国籍関係なく楽しめるニューヨークならではのこのイベントがニューヨークの恒例行事となり、邦人同士、そして国籍を超え人と人の絆を深めるようなイベントになることを期待したいと思います。


Text by Rie Tange
ARCHIVES
→2008.03
→2008.02
→2008.01
→2007.12
→2007.11
→2007.10
→2007.09
→2007.08
→2007.07
→2007.06
→2007.05
→2007.04
→2007.03
→2007.02
→2007.01
→2006.12
→2006.11
→2006.10
→2006.09
→2006.08
→2006.07
→2006.06
→2006.05
→2006.04
→2006.03
→2006.02
→2006.01
→2005.12


→メイン
PAGE TOP
VANTAN FUTURE CREATION サイトマップ お問合わせ NON-GRID
copyright