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World Barista Championship(以下WBC)とは、世界バリスタbPを決める世界選手権のこと。バリスタという職業の認知度を高めるとともに、バリスタの知識や技術の向上と、最高品質のスペシャリティコーヒーを広く消費者に伝えるためにスタート。コーヒー文化が根強いヨーロッパとアメリカのスペシャリティーコーヒー協会が始めました。2000年に第1回大会をモンテカルロ(モナコ公国)で開催して以来、アメリカ、ノルウェー、イタリア、スイスで毎年行われています。第1回大会では12ヶ国が参加、徐々に参加国も増え、今年は45ヶ国のチャンピオンが集まりました。世界のメディアも注目するこの大会を、アジア圏初・日本で開催することになったのです。 070810_01_01.jpg

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さて、この大会のルールについてご説明します。参加選手は、準備から後片付けまで、45分の持ち時間が与えられます。準備・競技・片付けにそれぞれ15分。競技時間15分の間に、エスプレッソ、カプチーノ、シグニチャービバレッジの3種類のメニューを4人の審査員に提供します。競技時間が16分を越えると失格です。
審査員がどんな所を見ているのか?
味覚評価、作業の適切性、正確性、一貫性など、技術面も厳しくチェックされます。そして、味覚評価で最も重要なポイントは、すべての基礎であるエスプレッソの仕上げ。抽出状況や完成度により、大きな影響が出ます。ミルクやその他の材料との調和、そしてその中にエスプレッソが心地よく混ざり合っているのかが大きなポイントなのです。
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昨年度優勝者 クラウス・トムセン氏(デンマーク)

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今回のWBCは7月31日〜2日間は予選。各国代表選手の中から6人の決勝進出者を決定し、8月2日の最終日に決勝が行われました。選手はステージに上がり、前の競技者がパフォーマンスしている間に自分のステージの準備を行います。この時点から競技は始まっています。観客は、パフォーマンスを見ながら、次の競技者がどんな準備をしているのか、キョロキョロとステージを見つめます。
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準備が終わるといよいよ競技時間。司会者に紹介され、自らタイム表示板のスイッチを押します。さあスタート!! 口直しのミネラルウォーターを審査員に注ぎながら、自己紹介を始めます。そしてエスプレッソの作業に。こちらも黙々と作業するのではなく、こだわり貫いた豆の説明や、焙煎方法、抽出方法などのアピールトークが続きます。

しぐさ一つにも審査評価が付けられていきます。時折会場の大型スクリーンに手元が映し出されると、緊張から手が震えている競技者も。特にデザインカプチーノを仕上げる際は会場にも緊張が走ります。観客が沸くのはこのデザインカプチーノを作り上げた時と、シグニチャービバレッジの時。シグニチャービバレッジとは、エスプレッソベースのドリンクのこと。ナッツやフルーツ、スパイスなどで香りや風味を付けたエスプレッソドリンクを様々な小道具や器に盛って提供します。審査員はもちろん、見ている観客も魅了させます。

今回の大会では、女性のバリスタの活躍が目立ちました。決勝進出者の6人中4人は女性。その中に、日本代表の宮前みゆきさんが選ばれました。

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さて、我らが日本の代表は神戸でバリスタをされている宮前みゆきさん(カフェラ 大丸神戸店 26才)。日本チャンピオンでは史上最年少、初の女性代表です。小柄な宮前さん、普段の姿は女性らしい印象を受けますが、バリスタ姿は凛としたとても魅力的な女性です。

その他の決勝進出者はブラジル・スイス・ニュージーランド・アメリカ・イギリス。以上6ヶ国の代表選手が、応援団や一般客、そして世界中のメディアに囲まれながら決勝を戦いました。

結果
優勝はイギリス、日本は4位でした。そして、特別賞としてベストカプチーノ賞を日本代表の宮前さんが獲得しました。


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表彰式 日本代表 宮前みゆきさん WBC 2007 優勝 ジェームス・ホフマン氏(イギリス)

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WBC会場の横では、SCAJ(コーヒー関連の展示会)が行われていました。こちらでは、歴代のWBC出場者や、業界著名人にお会いすることができました。


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日本の権威 横山千尋氏
イタリアの権威 ルイジ ルピ氏

2005年WBC第2位 門脇洋之氏 珈琲工房 HORIGUCHI 代表取締役 堀口俊英氏

WBCステージでのある出場者のコメント。「本国での代表を決める大会では、様々な人に会うことがきた。彼らに感謝している」そう、競技者の誰もがこのステージに立つために努力を重ね、ライバルに勝ち、国を背負って出場していることを観客に伝えた一言。お客様に喜んでもらいたい、美味しいコーヒーを飲んで欲しい、その気持ちが競技者達のバリスタ人生のはじまりであり、この仕事の醍醐味なのではないでしょうか。WBCに出場するのはもちろん、チャンピオンになることは人生を変えてしまうほどのビックタイトル。
この大会が『バリスタ』という職人技を世界に広めている証でもあります。
エスプレッソを作る職人=バリスタではありません。エスプレッソを通し、お客様にエンターテイメントを提供するサービスマン、それがバリスタです。来年はデンマーク(コペンハーゲン)で開催されます。更にレベルアップしたショータイム、今から楽しみです。


アフターパーティーに潜入!!
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パーティーの様子 左からコスタリカ・日本(宮前さん)・イタリア代表 各国代表のサイン

Text by Yuri Suzuki
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