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パンでデザインする上質のライフスタイル

パンの世界が・・・


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2人が出会ったのはホテル。当時スーシェフを務められていた内山芳雄氏と、ホテルマンを務めていた岸本拓也氏は互いの夢で意気投合、ビジネスパートナーとしてスタートします。
内山氏の作る味わい深いパンと、岸本氏による丁寧なサービスは、デザイン性の高い無機質なステンレス空間を明るく感じさせ、人々を特別な場所へと誘います。
カウンターに並ぶパンは、どれも数量ずつ。少しずつ作り上げるので、焼きたてが次々と並ぶ。
いつでも一番美味しい状態で購入することが出来ます。
これも、美味しいパンを提供したいというシェフのこだわりです。

TOTSZEN BAKER’S KITCHEN店内


美味しいパンを作るという仕事

ホテルベーカリーの特徴は?と伺うと
「作るものが限られること。朝食に合うパン、ディナーに合うパンと、何か特定のものが決まっていて、それに合うパン作りをすることが多いんです」と答えが返ってきました。
パン職人としてキャリアを重ねるうちに、パンそのものを自由に表現し、美味しいと食べてもらいたいという気持ちが強くなったことで、お店を開こうと決意しました。
そんな内山氏のパンは、彼の柔らかい語り口調と同じく、香ばしくカリっとした食感の中に、柔らかさやほのかな甘味が感じられる作品です。

内山芳雄氏

職人の人柄が表れるパンの種類は、特にジャンルにこだわることなく、吟味した素材を使用し、きちんとしたもの、自ら本当に美味しいと思ったものを提供したいといいます。
シェフの気持ちがお客様に伝わったのでしょう、最近では近所の保育園給食にもパンを卸してほしいとの声が上がり、3つの保育園児にロールパンや食パン、クロワッサンなどを届けています。

「美味しい・まずいの境が崩れてきている日本の食卓に、本当に美味しいパンを届けたい、それが食育になればうれしい」
店内で目につくのは、小さなお子様を連れた若いお母さん。
ベビーカーや小さな手をひかれて店内に入ると、ガラス張りの厨房をじっと見つめる子供たち。
パン職人という仕事があること、パンを手で作っていること、白い生地が茶色のパンになってお店に並ぶこと、そんな社会的なことを伝える場にもなっています。



プラスαのサービス

NYの人気レストランBouleyを訪れた際、パンを主役のようにディスプレイしているのに注目。
「“食”にデザインを取り入れることで付加価値をつけ、売るだけではなくパンを購入する体験も含めトータルに楽しんでいただきたい=ライフスタイルを提案しようと考えました」
岸本氏がサービスのプロとして提案したいのは、非日常的な空間。
内山氏と出会ったことで、パンで上質なライフスタイルを楽しめる、日常とは違う“非日常”を店内で感じられる空間を目指しました。
「パンありきの店だからこそ、プラスαのサービスを加えるが、パンの価値をさらに上げることができる、これこそ店のサービスがすべきことです」
上質な空間を提案するからこそ、細やかで丁寧なサービスが必要。
形のあるパンと、カタチのないサービス。
双方が引き立てあう店作りは、訪れた人を特別な気分にさせてくれます。

シリアルナンバーがついたバゲット パリっとしたデニッシュ
左:シリアルナンバーがついたバゲット。2006年のオープン当初より、毎日1本1本ナンバリングされています。特別感がより伝わる。現在は8,000を超えています。
右:食事パンも人気ですが、もちろんパリっとしたデニッシュも人気です。時間が経ってもサクサクの食感は 変わりません。


美味しいにつける付加価値

今後もパンを軸にライフスタイルを提案することを目標にしていくという2人。
パンに合うワインや食材などを一緒に置き、食のトータルプロデュースをしたいと話してくださいました。
主役に躍り出た食事パン。茶色のグラデーションがスタイリッシュな空間で、おしゃれなライフスタイルを提案してくれる。
職人の技術とサービスのプロが手を組み、互いの持つスキルや経験を組み合わせた結果、都心を離れても人が集まる人気店になりました。
美味しいだけじゃない、そこにどんな付加価値がつけられているのか、これは今後の食業界で注目すべき点ではないでしょうか。

AQUA STOREとのコラボレーション クリアなSHOP BAG
左:企業コラボレーションも積極的に取り組みます。パンに合うミネラルウォーターをおしゃれにディスプレイ(AQUA STOREとのコラボレーション)
右:パン屋では珍しいクリアなSHOP BAG。中のパンがおしゃれに覗きます。


SHOP DATA
TOTSZEN BAKER’S KITCHEN
〒222-0037 横浜市港北区大倉山2-1-11
TEL:045−548−0568
火〜土/ 9:00〜20:00
日・祝/ 9:00〜19:00
月曜日・第二日曜日 定休
URL:http://www.totszen.com


Text by Yuri Suzuki
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