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本当に「いい店」は、コンセプトでわかる!
僕は食関係の広告やCMを作っているわけではないので、仕事面から食の話、というと難しいですね。でも、広告やCM関係の仕事は、比較的「外食の多い」仕事といえるかもしれません。僕自身、食事の8割以上が外食ですし、周りも結構多いですよ。
仕事でもプライベートでもいろんなお店に行くんですが、改めて考えると、結局自分がよく行く店って限られているんですよね。

コンセプトが明確なこと。それが、僕が贔屓にする店に共通することです。プロの人が作るわけだから、料理がそれなりにおいしいというのは当たり前。それに、おいしさを感じるのは人それぞれの好みじゃないですか。でも、雰囲気やもてなしのスタイル、コンセプトはそうじゃない。特に、コンセプトはお店からのメッセージだと思うんです。「この時、この人と、このシーンでうちを使って下さい」というね。同じ料理でも食べる人やシーン、雰囲気によって料理の味って変わります。だからこそ、「この時にはココ!」というコンセプトが欲しいんです。

僕がよく行くお店の1つに、乃木坂の『旅籠』というお店があります。「旅館の部屋食」。それが、ここのコンセプトです。宿場町を模した店内で、席は全て個室。檜風呂や浴衣付の特別室もあり、個室それぞれに仲居の格好をした専属スタッフのおもてなし・・・、と本当に旅館にいるような感じで、温かな旅気分に浸ることができるんですよ。疲れているときや、旅気分を味わいたいときによく利用しています。

広告もレストラン作りも、ベースは同じところにある。
最近、遊び感覚のある「コンセプト」や「テーマ」に基づいたダイニングや居酒屋も増えてきていますよね。ちょっとした流行なのかもしれません。でも僕は、時代の波に乗って生まれたお店には、ちょっとエセ的なものに感じてしまうんですよ。はやっているからやっておけ、みたいな。そこには、本当に伝えたいメッセージがないんだと思います。少なくとも僕は、感じません。時代のニーズも重要ですが、自分たちがどういう店にし、どういうお客さんに来てもらいたいか、という思いを明確にすることが、長く愛されるお店になるかどうかの分かれ道だと思います。

広告も同じですよ。本当に親しまれる、伝わる広告って、やっぱり奇をてらうものじゃなく、脈々と流れるコンセプトをコツコツと積み上げたものですから。店作りや料理にしても、広告にしても、クリエイティブなものってみんな同じなんだと思います。
今、注目しているのはイラン料理やカメルーン料理といった、日本で1軒しかないグローカルなお店。これこそコンセプトが明確ですよね 笑!

◆日比野氏おすすめのSHOP ≫ 旅籠(ハタゴ)
乃木坂にある、小民家風の懐石ダイニング。温泉旅行気分が味わえます。詳細は、コチラ

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日比野 克彦(Katsuhiko Hibino)
PR会社、広告製作会社を経験し、広告代理店のプランナーとして勤務。
「ライカ ローライ カメラ 年間広告企画」「マイクロソフト葛ウ育事業市場導入企画」「エー・アイ・ソフト(株)15周年CI計画」、各種プレステーション2ゲームソフトのマーケティング企画等を手掛ける。最近では、株式公開時のIR企画・広告を中心に活動。
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