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朝食は一日のスタートです。
朝食は一日の生活のスタート。朝食をとることで身体にエネルギーを補給し、体力を発揮し持続させ、一日の身体(からだ)のリズムを整えることが出来ます。また、集中力ややる気を持続させるので、勉強や、仕事の能率をあげます。食糧庁やJAによる「朝ごはん実行委員会」の調査でも、朝食をきちんと食べている子供ほど、学習意欲が高いという調査結果が出ています。
しかしここ近年、朝食を食べない子どもの数は増えています。厚生労働省の国民栄養調査(2002)で見ると、朝食の欠食者は15〜19歳の男子で15%弱(女子が若干少ない)にも上り、さらには年々増えている傾向にあります。また小中学生に関して、財団法人・日本学校保健会の調査(2002)で見ると、「朝食を食べない日のほうが多い」子どもと「ほとんど食べない」子どもの合計は、小学3・4年男子で4.1%、5・6年男子で2%、中学生男子で8%になります。
その主な理由として、「時間がないから」「食欲がないから」というのが挙げられます。時間がない、食欲がない、それらはみんな乱れた食生活が引き起こすことなのです。
子どものころは食生活を含めた基本的な生活習慣が形成されていく大切な時期です。朝食をしっかりとる習慣を子どものころから身につけることは、生涯を通じて健康的な生活をおくる基礎を培うことにもつながります。乱れ行く食生活、軽視されていく朝食のことを今一度考えてみませんか?
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“サンマ”を大切に。
では、どんなものを、どのように食べるのが良いのでしょうか?
「食事を楽しみましょう」。2000年3月に政府から発表された食生活指針によると、第一に食事を楽しむ事が挙げられています。朝食は、体に栄養素を供給するだけではなく、心の交流という大切な役割を持っています。
“サンマ”という言葉を知っていますか?サンマとは、魚の秋刀魚のことではなく、三間(時間・空間・仲間)のことです。今の子どもたちは、人間的なふれあいの場としての大切なサンマを失っているといわれています。
「コ食」という言葉がその現状を表しています。女子栄養大学の足立己幸教授が1999年に行った「食生態学調査」によれば、朝食は誰と食べるかの質問に対して、家族全員で食べたと答えた子どもは12.6%。82年の調査に比べて10%減。一方、ひとりでの朝食、「孤食」は全体の26.4%、子どもだけ、「子食」が24.5%。じつに50%以上が子どもだけで食べているのです。
子どもにとって、食事は身体(からだ)の健康だけでなく、心の成長にも深くかかわっています。家族一緒に食事をすることによって、家族のふれあい、食事のマナーなど社会性を深めることにもつながります。できるだけ家族そろっての食事を習慣にしましょう。
また、食事を一緒に「つくる」ことも大切です。自分の手で食事をつくることを通じて、食材や調理方法について学ぶことが出来ます。また、家族のために食事をつくる喜びや達成感を実感することが出来るのです。


チョコレートで食生活改善の一歩を踏み出しませんか?
健康で楽しい生活をする上で、欠かすことの出来ない朝食。朝食の欠食を無くすために、親子で作って楽しい、食べておいしい朝食のメニューをご紹介します。
今回ご紹介するのは、チョコレートを使ったちょっと珍しい料理です。チョコレートと聞くと「お菓子じゃないの?」驚かれる方も多いかと思いますが、実は朝食にぴったりの食材なのです。
朝一番に必要とされる栄養素はブドウ糖、つまり糖質、広くは炭水化物です。パンやごはんなどを思い浮かべるかと思いますが、チョコレートに含まれる糖質は、ごはんやパンに比べて消化吸収が早いのが特徴。即効性のあるエネルギー源なのです。その他にもチョコレートには、朝食に必要とされる栄養素のミネラル、ビタミン類、食物繊維、たんぱく質などを含む完全栄養食品。他の食品と上手に組み合わせることで、おやつとしてだけではなく、食事としても活躍します。


ミニキャロットのチョコレートフォンデュ
胡麻には抗酸化作用の強いビタミンEが含まれていますし、ミニキャロットのカロテンの吸収率がチョコレートによって高まるのは先にも述べたとおりです。
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チョコレートと野菜の羊羹 胡麻風味
チョコレート(カカオバター)やゴマに含まれる油脂が、南瓜や人参などに含まれるカロテンやビタミンAの吸収率を高めます。しかも余分な油脂は、寒天に含まれる食物繊維によって吸収が阻害されるので油脂の過剰摂取を防ぎます。
また、薩摩芋に含まれるビタミンB1。これはチョコレートの糖質をエネルギーとして完全燃焼させるために必要不可欠な成分です。

ホワイトチョコと野菜のポテトサラダ

朝食に大切なビタミンC。ここでは、チョコレートと相性のいい柑橘系の果物であるオレンジをドレッシングに使っています。また、ビタミンCは、果物だけでなくじゃがいもにもたっぷり含まれているんです。過熱する際に電子レンジを使用すれば、栄養分を無駄なく摂取できます。

チョコレートのニョッキ
トマトのリコピンは、抗酸化作用が強いことで知られています。また、フルーツトマトを使用することで余分な糖分の摂取を抑え、ヘルシーに仕上げました。パンにつけてもおいしくお召し上がりいただけます。
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少し栄養的な面で話を進めてきました。もちろん栄養バランスを考えることは大切です。しかし、一番大切なことは、親子が一緒に楽しく作り、楽しく食べること。そして、そこに自然に溢れる笑顔。笑うことが免疫細胞の活性化にも繋がることは、科学的にも立証されていますし、食事を楽しいと思うことが食生活改善の一歩です。
まずは、休日など、時間がたっぷりある日に実践してみてはいかがでしょうか?

参考文献
香川靖雄 著『科学が証明する 朝食のすすめ』女子栄養大学出版部【2000】
足立己幸 著『知っていますか? 子どもたちの食卓』日本放送出版協会【2000】
厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/

Text by Eri Kadono


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060210_repo_02_t.jpg 製作者
レコールバンタン 講師
手塚和久
講師コメント
フランス料理では、コクを出したり、まろやかさを出したりと“味の効果(隠し味)”としてチョコレートを使用することはありますが、野菜との直接的な組み合わせというのはあまりみられません。工夫した点として、水分の少ない野菜を使ったり、しっかりと加熱したり、チョコや野菜と相性のいいフルーツを使うなどし、味にまとまりを持たせました。
「チョコレートと野菜」という組み合わせに驚く方も多いかと思いますが、野菜嫌いのお子様にもぴったりなメニューだと思います。是非お試し下さい。


レシピ
○チョコレートと野菜の羊羹 胡麻風味 ○ホワイトチョコと野菜のポテトサラダ
チョコレート…75g
黒胡麻ペースト…40g
豆乳…150cc
粉寒天…1g
薩摩芋、南瓜、林檎、金時人参…適量
バルサミコ酢…100cc
醤油…小1
バター…小1
ベビーリーフ…適量
ホワイトチョコ…150g
メークイン…250g
マスカルポーネ…250g
カリフラワー、蕪、人参、パプリカ…適量
オレンジの皮…適量
オレンジジュース…200cc
白ワインビネガー…125cc
白ワイン…130cc
グラニュー糖…60g
塩…8g
白粒胡椒…6粒
ミント…1枚

○ミニキャロットのチョコレートフォンデュ ○チョコレートのニョッキ
チョコレート…適量
白胡麻…適量
ミニキャロット…適量
水…300cc
ラカンカ…80g
バター…30g
チョコレート…40g
メークイン…100g
薄力粉…30g
全卵…5g
フルーツトマト…適量
ラカンカ…フルーツトマトの分量の10%
レモンジュース、バジル…適量
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