花を五感で味わう。
例年より一足早く通り過ぎてしまった桜前線。しかし、私たちに春を告げるのは桜ばかりではありません。いつもの散歩道、ふと目に映るのは色とりどりに咲き香る花々。春を感じ、思わず笑顔になってしまう人もいるのではないでしょうか。
目で、鼻で。と、感覚で味わう花の楽しみ方もありますが、やはり五感全てで花を味わい、春を感じたいもの。前回は、「桜」をテーマに日本古来の花食文化についてお話致しました。
しかし、花を食すという文化は、日本だけでなくアジアほか世界の国々に共通する文化。エディブルフラワーと呼ばれるそれらの食用花は、かわいらしいパンジーやカーネーションなど、身近な花の中にもたくさんあります
花料理は薬効があるだけではなく、ハーブティーのようにアロマテラピー効果も期待でき、愛でながらきれいにしてくれます。日々の食事の中にエディブルフラワーを加えれば、食卓がグンと華やかになり、食べる楽しみも広がります。
エディブルフラワーは、野菜よりも美容によい!?
では、実際にどんな薬効があるのでしょうか?
エディブルフラワーとされる花に含まれる主な栄養成分は、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維などです。今回使用したプリムラを例に挙げると、ビタミンAが1100μg、ビタミンCにおいては230mg(可食分100g中)含まれています。(ほうれん草のビタミンCが65mgですから約3.5倍!)
それら成分の効果ですが、ビタミンAには、胃腸や気管支などの粘膜を正常に保ち、皮膚の状態を整える効果や成長促進作用、がんの予防などの効果。また、ビタミンCには、抵抗力の向上、風邪の予防をはじめ、美肌効果や便秘解消。血管や骨などの成長を促すコラーゲンの合成を促進する効果がります。
野菜や果物に劣らないくらい美容や健康に役立つ食材、それがエディブルフラワーなのです。
花を通した「食育」。四季を感じる心を養う。
とはいっても、栄養のために食べるというよりは、食卓のアクセントとして彩りを添えるのが花の料理の役どころなのかもしれません。色にはカラーセラピー、香りにはアロマテラピー効果が期待できるでしょう。しかし何よりも花を食すという驚きと、味わいに話が弾む。目に舌に、心においしい食事となります。
また季節に合わせ加える花を変えていけば、それは「四季」という日本文化を感じること、継承していくことにもなり、最近よく取り上げられる「食育」にも繋がっていきます。
今回は、エディブルフラワーを使用したジャムをご紹介します。より自然な甘みがでるように糖分をグラニュー糖だけにするのではなく、トレハロースと合わせました。
プリムラ、パンジーなど季節の様々な花を混ぜたジャム。春を感じるだけでなく、春という季節そのものを「エディブルフラワー・ジャム」で召し上がってみてください。
Text by Eri Kadono
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レコールバンタン講師
水越 潤太郎 |
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講師コメント
今回は、「エディブルフラワー」を使ってのスイーツ作りとなりました。
本来サラダなどにして食することが多いと思われるエディブルフラワー。もっと手軽に食卓の中に取り入れていただきたいと思い、ジャムにしました。
手軽さと同時に、食する楽しみ方も豊富なのがジャムです。パンやスコーン、クッキーにつけて。ヨーグルトやティーなどに混ぜて…と自分なりの楽しみ方を見つけていただきたいと思います。 |
レシピ
マロウ…2g
湯…250g
トレハロース…80g
グラニュー糖…100g
マロウティー…200g
ペクチン…11g
トレハロース…10g
グラニュー糖…23g
エディブルフラワー…4g
※今回は、パンジー、カーネーション、プリムラなどを混ぜて使用 |
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