春の暖かさが感じられるようになった今日この頃、そろそろ気になりだすのが桜の開花予想。毎年、お花見を心待ちにしている人も多いことでしょう。
街を一瞬にして華かにし、その淡いピンク色の花々は、時に人々を陽気に、時に人々に心安らぎをもたらします。そんな不思議な魅力を持つ桜は、古くから私たちを魅了し続けてきました。
春の到来を感じさせてくれる、儚くも美しき存在「桜」。心の中に刻まれた満開の桜の姿は、永遠に心の中で咲き誇ります。桜は、私たちにとって愛すべき「花」、日本の国花なのです。
しかし、これはあくまで日本での話。世界へ目を移すと、その様子は少し変わります。
ヨーロッパでサクラといえば、私たちが描く満開の桜ではなく、テーブルの上を彩る甘いサクランボのこと。サクランボは「桜桃」と記し、その名前の由来を「桜の坊」とすることからも、確かに「サクラ」の実。しかし、その「サクラ」は、私たちがお花見として愛でる「染井吉野」でなく、「西洋実桜」という品種です。白っぽく、小ぶりの花は、華やかさや美しさに欠けますが、染井吉野よりも開花が早く、春の訪れを最初に告げてくれるサクラなのです。
東京での開花予想は3月18日(染井吉野)。春は、もうすぐそこまで来ています。
一足早い春の訪れを。今回は、「桜」をテーマにした一皿を、24歳の若きフレンチシェフ ピション・パトリス氏にご紹介いただきます。
「味とカラーで桜を表現しました。サーモンやシュリンプなど、オレンジ、ピンク系の色味を持つ食材を中心にし、ソースにチェリーのピューレを使用するなど、プレートをほのかなピンク色に染め上げました。味の部分では、スモークに桜の木のチップを使用し、香り付けを。また、桜の紅茶でフルーツを煮、風味を出しました」。
ソースに使用された「西洋実桜」の実、サクランボは、カリウムの含有量が比較的多く、高血圧や動脈硬化の予防に期待できます。また、葉酸が比較的多く貧血予防に、豊富なビタミンCは美容にも効果的。そのソースと最高のマリアージュを奏でるのは、ヘルシーな魚介類と色鮮やかな野菜たち。春の風香る、見た目にも美しいヘルシーな1皿です。
Text by Eri Kadono
製作者
「Bistro AU VIEUX PARIS」シェフ
ピション・パトリス氏
製作者コメント
「Fresh & Spring」をテーマに考えた1皿です。味はもちろん、「桜」を表現する色にこだわりました。色鮮やかな一皿ですが、調理と食材はシンプル、家庭でも出来るようなレシピです。シャルドネなどの白ワイン、もしくは桜というイメージにもふさわしい、プロヴァンスのロゼワインなどと合わせてお召し上がり下さい。
レシピ
○Fish and Garnish
サーモンフィレ…130g
ホタテ…1個
海老…1匹
ベビーアスパラガス…3本
ほうれん草…50g
桜チップ(燻製用)…30g
桜の紅茶…5g
桃…1個
○Sauce
シャロット…2個
マッシュルーム…50g
白ワイン…200cc
ノイリー酒…200cc
クリーム…300cc
チェリー・ピューレ…30g
○Finishing
ハーブミックス、ディル、チャーヴィル、パセリ…適量
ピンクペッパー…適量
バルサミコ酢…30cc
Bistro AU VIEUX PARIS
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-10-10 要会館3F
03-5368-6317
ランチ 11:30〜14:00/ディナー 18:00〜24:00
定休日 月曜日
http://www.au-vieux-paris.com/
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