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町田さんと手ぬぐいとの出会いは、アウトドアウェアのメーカーに勤めていた時。会社を含め、周りに手ぬぐい愛好家がたくさんいたことがきっかけでした。
「彼らによると用途が広く、かさばらず、濡れても乾きやすい手ぬぐいはアウトドアフィールドで大活躍するとのことだったのですね。それをきっかけに自分自身でも手ぬぐいに興味を持ち買い集めたり、プレゼントするようになりました」。
はじめは単なる興味本位で集め始めた手ぬぐい。しかし、知れば知るほどその魅力に心惹かれていきました。
そして、「手ぬぐいの利便さをもっと多くの人に伝えたい!」「若い人も興味を持つような手ぬぐいのデザインをプロデュースしてみたい!」と思うようになり、単なる趣味としてだけではなく、本格的に手ぬぐいについて勉強し始めます。そこで知ったのが「本染め」という伝統的な手ぬぐいの製作工程における職人技。
「伝統工芸品でありながら、現代の日常で惜しげなく様々な用途に使える手ぬぐいに魅せられていきました」。
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↑遊び心いっぱいの『そら』の手ぬぐい。
ベーグル柄の手ぬぐいにはおにぎり柄が一個だけ紛れています。 |
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町田さんが和雑貨ブランド「そら」を立ち上げた当時、日本は“和ブーム”。街には様々な和雑貨を売る店が軒を連ね、小資本で和雑貨ブランドを運営していくには難しい時代。他店舗と差を出すためにも「これ!」という特徴が必要不可欠でした。
そんな時、NYで事業をしていた友人が持ちかけたのが、NYへ出店話。
「NYではじめてみれば?手伝うよ!」
その一言が町田さんをNYへと導くことになります。
折りしもNYは和食レストランの出店ラッシュ、日本食や文化に興味を持つニューヨーカーは増え続けていた時期。
「”NY発のオリジナル手ぬぐいブランド”としてスタートを切るのはその後日本で展開を始めるに際しても絶対的な売りになる!!」
町田さんの心に希望が満ち溢れていきました。 |
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| 手ぬぐいと同じ柄で作られた和雑貨 |
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世界の情報の発信基地NYにいながら、日本の伝統的な本染め手ぬぐいを、ニューヨーカー、そして現代の日本人に向けて新感覚でアレンジする作業に非常に魅力を感じ、町田さんは渡米する決意をします。
現在では、全米6店舗(ニューヨークに4店舗、ニュージャージー州に1店舗、フロリダ、ディズニーワールド内に1店舗)に手ぬぐいを卸すほどの人気です。日本ではハンカチやタオルの代わりとして主に使用される手ぬぐいですが、アメリカ人はその用途を色々工夫して楽しんでいる様子。それもそのはず、『そら』の手ぬぐいは、色使いも美しく、デザインも日本の伝統絵柄からポップな柄まで豊富なラインナップを誇っています。 |
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アメリカでの人気商品は伝統的な日本の絵柄の手ぬぐいだそう。「アメリカ産では発見しえない、伝統、職人技、オリエンタリズムなどに魅力を感じ、敬意を払ってくれているのでは?」と町田さんは言います。
客層は、30代女性が中心。テーブルランナーや壁飾り等のインテリアアクセサリーとして買い、10代や20代の若者は、手ぬぐいをバンダナとして買っていくといいます。
アメリカ内でもお国柄が出るのか、ニューヨーカーはシックで落ち着いた色柄のものを、アメリカ南西部からの観光客は明るく大胆な色柄のものを好んで購入していくそうです。 |
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| きれいな絵柄の手ぬぐいはインテリアにも。 |
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| 今後の展開を訪ねると、「今後はたくさんのアメリカ人デザイナーとコラボレーションしたり、HIPHOP系シンガーやラッパーに使ってもらい、ミュージックシーンで活用してもらいたいですね!また、オーガニックコットンや天然染料を使用した環境に優しい商品のラインも出したいと考えています」と町田さん。日本の伝統文化を多文化が集まるニューヨークで発信したことにより、手ぬぐいの可能性が広がったのではないでしょうか? |
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| 個々のアレンジで手ぬぐいを楽しむニューヨーカー。 |
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異文化を自国に持ち込んだとき、それを自国の文化に合った用途で活用する。そこには沢山の可能性や遊び心が潜んでいます。手ぬぐいを日常タオル代わりに使用している私たち日本人が、果たして手ぬぐいをテーブルランナーにしたり、壁に飾ってめでるということを思いついたでしょうか?『そら』の手ぬぐいは“手ぬぐい=タオル”という固定観念を取り払い、新しい使い方を提案しています。多文化が集まるニューヨークで、ジャパニーズ・ビューティー、TENUGUIはニューヨーカーの生活を潤しています。自国の文化を見直し、もっと柔軟に伝統工芸品を楽しんでみませんか?
Sora Arts, Inc. www.sora-arts.com
『そら』の和雑貨はお台場ビーナスフォート内、“うみ”でも展開しています。
Text by Rie Nakamori |
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