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オープン当初から変わらぬ気持ち

奥山さんは名古屋出身。イベントやギャラリー、雑貨、カフェなどを運営する会社の勤務を経て1996年に「食を通じ、やすらぎと刺激のある小さな文化施設」というコンセプトに基づき、
「Contents Label CAFÉ(コンテンツレーベルカフェ」をオープンさせました。
船場エリアといっても繁華街からは少し離れた場所にあるこのお店。そこには「単なる流行として消費されるのではなく、地に根ざした展開を行ないたい」いう奥山さんの強い気持ちがありました。
店舗は1Fがカフェ、2Fがギャラリーという造り。アーティストによるライブが行なわれており、お茶をしながら、常に新しい情報、作品に出会うことができます。
【取材日は写真展が開催されていました】
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◆お店をオープンしたのが、21歳の時。それから10年の中で奥山さん自身も変化したのではないですか?

◇お店を続けていく中で楽しい事もあれば、辛いと思うこともありました。自分自身も変化していく中でお店を極端に変えることは難しいですから。でもそういう時は、オープン当初のコンセプトに立ち返るようにしています。
10年というと長いようですが、毎日毎日の出来事が積み重なってここまでやってきましたので、これからも一日一日を楽しみながらできればと思っています。

「食を通じ、やすらぎと刺激のある小さな文化施設」。このコンセプトの持つ意味は日を増すごとに存在感を増し、ネットワークを増やしています。沢山のクリエイターに支持され、今までにも多くのコラボレーション作品を残しています。
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食事、内装、接客のこだわり

「何の特徴もない普通のカフェ」を目指していたという奥山さんですが、様々な部分にこだわりを感じることが出来ます。
カフェを構成する要素。それらがうまく絡み合った時に「普通のカフェ」の最大の魅力が発揮されます。

食事のメニューもバラエティーに富んでいて、「これが食べたかった!」という定番のものから「これを食べてみたい!!」といった斬新なメニューまでラインナップされています。
3月に入り、春の食材を使ったランチがスタート。「桜昆布ご飯とマグロの炙り焼き」「鰆のグリル 菜の花ビネガーソース」など寒さも和らいできたこの時期に食べたくなるものばかりです。

単なるやすらぎだけではなく、お店やお客様にたいする愛情が、奥山さんやスタッフの方から感じることが出来ます。「カフェ」とは定義が曖昧で正解なんて無いものだと思います。でも「Contents Label CAFÉ」のように「こんなお店にしたい」というこだわりをずっと持ち続けること。そして、それを成長させることが出来れば、自然と愛されるカフェが生まれるのかもしれません。
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「カフェとは、お客様の人生の1ページを飾るものでありたい」。

1998年から2001年くらいにかけ、大阪でも空前のカフェブームが起こりました。多くの雑誌でカフェが取り上げられ、
「カフェ」という言葉はおしゃれの代名詞として歩き始めました。それ以前にお店を始めた奥山さんはどう感じていたのかお聞きしました。

◆カフェブームが起こった時はどう思いましたか?

◇色々な雑誌に取り上げられ、客層もいままでとは違ったときもありました。しかし、お店自体は変わることなく、
お客様にやすらぎを感じてもらえるようにしていたといいます。
どんなにブームになっても、やがて去るかも知れない。怖い部分もありますが、当たり前のことでもあります。
でもブームが去った時に本当にお店がここにある意義が分かるのではないでしょうか。
実際、転勤などで大阪を離れたお客様が何年か経って来て頂くときがあります。そんな時は本当に嬉しく思いますね。

◆奥山さんにとっての「カフェ」とは?

◇自分自身もどんどん年をとって変化していきますが、お客様自身も自分の人生のストーリーがあります。
そのストーリーの中の1ページをこのカフェで過ごせてもらえたら、嬉しいことはありません。
家でもくつろげるかも知れませんが、いつもと違う雰囲気の中でくつろいでもらいたいし、
その中で新しい発見があれば、お店のコンセプトを感じていただけるのではないでしょうか。
今後も自分自身が楽しんでやっていけたらと思います。どんなに時代が変わって、
自分自身が変化してもやっぱりカフェが好きでこの空間で色々なものが生まれていけばもっと楽しくなっていくと思います。


これからのカフェに必要なもの。

大箱のカフェもあり、立ち飲みのカフェもあり、強烈なコンセプトをもったカフェもあり、
それらが混ざりあって今日のカフェ文化は成り立っていると思います。
どのカフェも日本の、また、大阪のカフェ文化を支えてくために必要です。
その中でしっかりとしたコンセプトを大切に育てていくことが出来れば、今後のカフェブームは一過性のものではなく、
成長する文化として存在していくのではないか、と感じました。

「変わっていくこと」「変わらないこと」。どちらも生活の中では大切なことですが同時に怖いことでもあります。
その2つが絶妙に混ざり合いながら進化していく感じがとても素敵に感じます。
今後もどんなに時代が変わっても「食を通じやすらぎと刺激のある小さな文化施設」というコンセプトはゆるぎなく、
多くの人を楽しませてくれるのだと思います。


Contents label CAFÉ
〒541-0057 大阪市中央区北久宝寺町2-3-1
TEL:06-6261-9900
http://www.artniks.jp/cafe/


Text by Tetsuro Ichida
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