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もう夜の7時を過ぎたというのに、まるでこれから1日が始まるかのようなパリ。シャンゼリゼ通りの並木は、周囲の建物を包み込むように生い茂り、凱旋門をより一層際立たせます。日に日に長くなる一日は、これから待ち受ける、長く楽しいバカンスへ向けてのカウントダウン。心は踊ります。
日常の疲れもよそに、カフェやブラッスリーに、この瞬間、この空気を満喫しようと人々が集まってきます。こんな時人々の喉を潤すのは、カフェではなくやっぱり冷たい飲み物。まだまだ太陽が街を照らし出す中、装い同様、カラフルなカクテルが店内を飛び交い、長いくつろぎの時がスタートします。 |
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| 初夏のシャンゼリゼ |
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凱旋門から数分に位置する、とあるブラッスリー。夕方になると、カウンターで仕事帰りにビールを一杯飲む人、友達や恋人と待ち合わせをする人、食事前のアペリティフを楽しむ人…と、続々と集まってきます。学生から年配の夫婦まで、目的はさまざまですが、まるでみんな自分の家にいるかのようにくつろいでいます。ほろ酔い気分も手伝ってか、カウンターで隣り合わせた見知らぬ人とも楽しそうに言葉を交わしているパリジャン達の姿が印象的です。
ちょうどこの日はヨーロッパサッカーリーグの最終戦の夜。どちらのチームが勝つかというのがもっぱらの話題だったようです。時が経つのを忘れたかのように話し込むパリジャン達。その手元を、一杯、また一杯と会話を後押しするかのように、さまざまなカクテルが彩ります。 |
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| お気に入りのドリンクと会話を楽しむパリジャン |
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今回はそんなカクテルの中でも、この季節にぴったりな飲み物、MOJITO(モヒート)を紹介します。材料は、新鮮なミントの葉、ライム、砂糖、白ラム酒、ソーダ水、そして砕いた氷とシンプルなもの。まず、ライムをグラスに入れ、ミントの葉でグラスを一杯にします。その上に砂糖を加え、すり潰します。この時の力加減がポイント!!潰しすぎるとライムの苦味が出てしまうので要注意です。最後に砕いた氷でグラスを満たし、ラムとソーダ水を注ぎ込み、出来上がりです。
透明なソーダ水に溶け込んだミントの葉とライムが作り出す鮮やかなライトグリーン。見た目にも夏らしい涼しげな飲み物です。パリのマルシェでも簡単に手に入るミントの葉。ギャルソンほど上手にはできなくても、ホーム・パーティーのアペリティフとして自宅で作るパリジャンも多いようです。 |
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| レシピ |
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MOJITO(モヒート)はキューバがオリジンのドリンク。あの文豪ア−ネスト・ヘミングェイがこよなく愛した飲み物として知られる歴史あるカクテルです。一度口に含むと、ミントの爽やかな香りと、ライムの酸っぱさが口全体に広がり、まるで初夏の風が身体の中に入っていくような喉越しです。飲み進むにつれて、程よい甘さとラムが引き立ち、一層気分を盛り上げます。
キューバでその作り方を尋ねれば、聞いた数だけ異なるレシピが存在するというMOJITO(モヒート)。カリブで生まれたこのカクテルは、国境を越え世界中で愛され続けています。その歴史は途絶えることなく、今日もどこかの街角で、人々の出会いに、そしてくつろぎの時に一役買っていることでしょう。 |
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| MOJITO(モヒート) |
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まるで限られた時間を惜しむかのように、いつまでもいつまでも会話に花を咲かせるパリジャン達。長い冬の間、どれだけこの季節の到来を待ち望んでいたことでしょう。それを知ってか、太陽は街を、そして人々を暖かく、優しい光で照らし続けます。
語源に「混ぜる」という意味合いがあると言われるMOJITO(モヒート)。そんなカクテルを囲んで、仲間同士と、恋人と、もちろんたまたま隣り合わせた人とでも、初夏の緑に包まれながら、この季節を分かち合ってみてはいかがでしょうか。
Text by SAKAMOTO |
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