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知らなければ見過ごしてしまいそうな三越の裏口。地下へ下ると、都会の喧騒から隠れるように、ひっそりと「マダムシルキュ」はあります。
地下に続く階段からすでに不思議な空間は始まります。壁や天井の模様がだんだんと転地逆に変化、そして迎える天幕の中へ…。
踏み入れば広がる、サーカスの世界に驚かずにはいられません。天井に張りつく割れたお皿、床から突き出したシャンデリアや鳥かごを模ったテーブル…、店内を流れるフィドルやアコーディオンのいかにもサーカスな雰囲気に、子供のころのワクワクした記憶が蘇ります。
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席に着くと、団員さん(このお店では、“店員”ではなく、“団員”)に差し出されたのは、折部分をミシン縫いで綴じてあるかわいらしいメニュー。
気になるその内容は?というと、転々と移動するサーカス団をイメージし、フランスの郷土料性豊かな料理を中心に多国籍な郷土料理が満載。この日は、ランチタイムに行ったのですが、ランチメニューは「Cirque Lunch(2種類)」、「Sand Set(3種類)」「Curry Set(3種類)」です。
一番人気はやはり「Cirque Lunch」ですが、この夏お勧めなのはカレー。フランスで味わうような、エキゾチックなスパイスで作られたスペシャリテ。マダムシルキュのお抱え料理人、林シェフ自信の一品なのだとか。
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とはいえ、やはり気になる定番人気。今回は「Cirque Lunch」から、Aランチをオーダーしました。Aランチは、「地鶏のオニオンソテーのせ パン粉焼き マスタードソース」をメインにフレッシュリーフサラダ、パン、ドリンクがセットになったもの(1000円)。
マスタードソースと淡白な鶏肉との相性は抜群!また、ソースのまろやかな酸味、さっぱりした味が食をすすめ、暑い夏にはぴったりです。
また、バゲットとクロワッサンの2種類のパンが食べ放題なのも嬉しい限り。見た目のおもしろさだけでなく、味わいでも充分満足できます。
もちろん、ランチだけでなく夜のメニューも気になるところ。実際まだ行ったことはありませんが、前菜の価格は350円程度からと低価格です。豊富なドリンクメニューとともに楽しめそうですね。
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「マダムシルキュ」は、関西の人気カフェ「TOOTH TOOTH」など、飲食店舗を展開するポトマックのお店です。「従来のやり方ではなく、異業種の人と組んでお店を作りたい」という思いから、青木むすびさんとのコラボレーションが実現したのだとか。
青木むすびさんといえば、某雑誌の企画で、日本を代表するパティシエ・辻口シェフとコラボレーションを図るなど、「アート」と「食」、「デザイン」と「食」の結びつきを体現してくれるクリエイター。「マダムシルキュ」では、空間全てを含めたトータルな「食」のデザインを楽しめること間違いなしですよ。
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今年2月、時期を同じくして、奈良美智さんとクリエイター集団grafがプロデュースしたカフェ「A to Z cafe」が南青山に、表参道ヒルズには、アートグッズとしてスイーツを提案するコンセプトショップ「エス アンド オー」がオープンしました。
クリエイターがプロデュースする食のお店が今、増えつつあります。
デザインやアートとともに過ごすことで心を満たし、おいしいものでお腹を満たす…。人の豊かな生活はつまり、そこから始まると言っても過言ではないでしょう。クリエイターのこだわりや意図が詰まったそれらのお店で、普段の自分のライフスタイルを見直してみるのもいいかもしれません。

Text by Eri Kadono
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