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京都で豆腐といえば、言わずも知れた名産品ですが、なぜ京都で豆腐文化が栄えたのでしょうか。
まずは、京都と豆腐の関係からご説明します。
京都で豆腐文化が始まった理由は、「水」にあります。山と自然に囲まれた京都の街には、豆腐作りに欠かせない良質な水が湧き出しているため、おいしい豆腐が出来上がるんです。
また、お寺が多く存在することもまた理由の一つでしょう。
京都に数多くあるお寺では精進料理として豆腐が使用されていたし、特に南禅寺界隈は湯豆腐で有名です。
現在『祇園豆腐』『嵯峨豆腐』『南禅寺豆腐』と呼ばれるブランド豆腐があり、それぞれ味に違いがあります。
江戸時代の庶民に愛された豆腐の味を、今でも口にできる楽しみは京都ならではといえます。
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今回ご紹介する南禅寺は、先程ちょっとお話しましたように湯豆腐が有名です。
その昔、南禅寺へと続く参道は交通の要だった東海道から分岐していて、当時多くの旅人が行きかう道でした。
そこの茶店にて出していた湯豆腐が美味しいと話題になり、近辺のお店も湯豆腐をだすようになったのだそう。
南禅寺界隈のお店では、現在も原料である大豆からにがりに至るすべてを自家製にこだわり、味を提供しています。
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名店が軒を連ねる南禅寺界隈でも、特にお勧めしたいのが「順正」です。
門を入ると、右手に東山を望みゆったりと庭園が広がります。木々の緑、ゆたかな水の流れ・・・・・・。心安らぐ静穏なこのたたずまいは、癒しと懐かしさを感じさせてくれます。
順正書院は天保 10 年 (1839 年)、新宮涼庭先生によって開設された学園で、当時の京都所司代、鯖江藩主・間部詮勝の命名によるもの。南禅寺のほとり、清雅な京風建築庭園を配した順正書院は、やがて花洛名勝図絵によって広く世に紹介されました。
豊富な山水をつかい、自ら石を運んで造ったと伝えられる庭園。つつじの間を縫う水音、樹木のにおいに、思わず、いにし世が偲ばれます。
創設当時そのままの構築をながく私邸としていたそうですが、世望にこたえ、南禅寺名物のゆどうふに京風料理をおり込んだ雲水料理等の料亭として公開に至りました。
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こちらでは、雲水料理をはじめ、懐石仕立ての湯豆腐のコースを味わうことが出来ます。
今回いただいたコースメニューは、前菜、薄上げの田楽、茶巾蒸し、そして湯豆腐でした。どの料理も、京都らしく、上品な風味。
メインの湯豆腐ですが、豆腐は湯豆腐にすることで甘みが増し、深い味わい。普通湯豆腐は絹ごしが一般的ですが、順正では絹ごしと木綿のあいのこにしてあり、他のお店では味わえない歯ごたえが特徴です。
お庭も広く、紅葉を迎えた時期には、秋色に染められた庭を愛でながら食事をすることも出来ます。
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南禅寺 順正
京都市左京区南禅寺門前
http://www.to-fu.co.jp/ma.html


Text by Takahiro Nagayama
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