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パリにはクレープリー密集地域がいくつか在ります。その中でも有名な激戦区が、このJosselin位地する“rue du Montparnasse”です。大通りを折れてびっくり、この小道にはざっと10件以上のクレープリーが軒を連ねているのです。パリの南部に位置し、オフィス街でもショッピング街でもあるこの地区には、幅広い年齢層で賑わいをみせています。
店を訪れたのはちょうどランチの終わり時。少し落ち着いた時間帯ながらも、やはりこちらも若者からお年寄りまで、食事を楽しむお客さんで活気付いていました。
ところで、このお店の名前にもなっているJosselin、男性の名でもありますが、これはブルターニュ地方の中心にある小さな町の名前に由来します。こちらではクレープの本場である、ブルターニュの味が楽しめるのも人気の秘密です。
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フランスでは食事用とデザート用で生地が異なります。食事用のものにはそば粉が入り、生地の色はグレーっぽくなります。これをガレットと呼びます。私たち日本人は、そばは日本の物と思いがち(思いたいのかもしれませんね)ですが、意外にもフランスで見かけることも多々あります。このガレットを始め、そば粉を使用したパンも主流です。
今回のチョイスは、卵ベーコンほうれん草のガレット。淵がカリッと香ばしく、中はモッチリ。ベーコンの塩気、卵の半熟具合も完璧。生地を味わえるように、具材はシンプルなものが揃っています。パリジャンへの一番人気はハムチーズ卵。本日のガレットは日替わりです。
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クレープのお供に欠かせないのがシードル。写真の彼女が注いでいるのは、ビールでなくシードルです。これはりんごの発泡酒で、アルコール度は5%前後。甘酸っぱいりんごに、樽の色と香りが加わり、一度口にすればヤミツキになること間違いなしです。またワインの成分として知られている、ポリフェノールをやはり多く含み、美容効果や健康維持にも優れています。その為か、女性への人気が高いです。
クレープと同様ブルターニュが本場で、ここフランスではランチ時からシードルを片手にガレットを楽しむ人も多く見られます。またこのレストランでは、シードルが陶器のピッチャーに注がれ、それとお揃いの可愛らしい器でいただけます。
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ガレットで充分お腹が満たされますが、この国フランスでデザートは欠かせません。ごくシンプルにバターシュガーなどにもそそられますが、ちょっと雰囲気を楽しみたい時にお勧めしたいのがこちら。
焼きあがったクレープでバニラアイスを包み、そこにグラニュー糖とグランマニエというオレンジのリキュールを大胆に振り掛け、お皿ごとフランベします。お皿が出来上がっていく様子がカウンター越しに見えるので、ワクワク感も一層強まります。
実際口にすると、それほど甘さはきつくなく、クレープの温かさとアイスの冷たさが心地良く交じり合い、口の中いっぱいにオレンジの香りがふわっと広がる、イチオシの一皿です。

67, rue du Montparnasse
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古くから現在、また未来へも愛され続けるであろうクレープ。
世界中に知られている料理でも、やはり本場がいちばん。その土地その土地の歴史や文化を感じ、その地で採れる食材を惜しみなく用いた、昔から受け継がれている料理を口にするのは最高の贅沢ではないでしょうか。友達や家族と気軽に楽しめるクレープにもこれが当てはまるように思います。


Text by Yuka Terano
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