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フランス出身の彼は26歳という若さでM.O.F(フランス国家最優秀職人)を取得し、リッツカールトンホテルの招聘で渡米後は、Le CirqueをはじめNYの名だたるレストランでペイストリー・シェフとして実績を積んできました。以前、フードネットワークという、料理系番組のみを扱うテレビ放送局で「チョコレートwithジャックトレス」という自分の番組をもっていたほど。彼のニックネームが「Mr. Chocolate」というのもうなずけます。 ny_060920_01.jpg
ブルックリン店


彼は2000年に、ブルックリンはD.U.M.B.O地区に「ジャックトレス・チョコレート」1号店をオープンさせました。マンハッタンから離れた場所にあるにもかかわらず、彼の作り出すオリジナリティ溢れるチョコレートは、「わざわざブルックリンまで買いに行く価値がある」とまで思わせるようなおいしさ。新鮮な材料で、添加物を使わないというポリシーを貫いているところが秘訣です。ブルックリンで人気を博し、2004年にはマンハッタンに「Haven」店をオープン。Havenとは“安息の地”と言う意味で、まさにチョコレート好きにとっての憩いの場所となりました。ブルックリン店同様、Haven店にもガラス張りの工場が併設されており、カカオ豆がチョコレートに変わっていく様を見ることができます。 ny_060920_02.jpg
マンハッタンHaven店


定番のチョコレートボックスは約30種類のチョコレートの中から、12個($15)、25個($27)、50個($48)入りから選ぶことが出来ます。このチョコレートは「ラブ・ポーション#9」という名前が付けられていて、説明にはこう書かれています。「Pure, intense, dark chocolate. Enrobed in more dark chocolate and decorated with love:ピュアで情熱的なダークチョコレート。ほろ苦いダークチョコレートを愛でデコレーションしました」。この「ラブ・ポーション#9」、デザインに“○”と“×”がプリントされているのですが、欧米では手紙の最後などによく使われるシンボルで“○”が“ハグ”を、“×”が“キス”を意味するので、まさにこのチョコレートのタイトルにぴったり。ジャックさんのユーモアが溢れる作品となっています。 ny_060920_03.jpg
チョコレートはガラスケースから選びます


また、秋・冬に人気なのが、ここのホット・チョコレート($3.00)です。とっても濃厚なホット・チョコレート。シンプル「Classic」と、「Wicked」と名付けられたスパイシー味がメインをメインにオレンジフレーバーやピーナッツバター味なんかもあります。「Wicked」は隠し味にチリペッパーが使われており、甘さの中にある刺激的な味は、映画「ショコラ」に出てくるホット・チョコレートを彷彿とさせます。 ny_060920_04.jpg
店内にあるドリンクバー


子どもから大人までみんな大好きなチョコレート。チョコレート工場の様子が垣間見れたり、たくさんあるチョコレートの中から、お気に入りを選んでいくのは、年齢に関係なく、わくわくする気分を呼び起こしてくれます。まさにそれがジャック・トレス氏のチョコレート・マジックなのでしょう。お店自体にも夢が溢れていますが、フランス人ショコラティエとしてNYで成功を収めた彼自身、アメリカン・ドリームの体現者と言えるのではないでしょうか。夢とチョコレートで溢れたお店、「ジャック・トレス」に是非、訪れてみてください。


Text by Rie Tange
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