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ブームの火付け役ともいえるのが、「Atlier des Chefs」。2004年にシャンゼリゼ界隈のビジネス街・8区にオープンしたお教室です。
吹き抜けのスペースには、開放感溢れる、ガラス張りの厨房、ロフト、地下にあるワインカーブ・・・・・・というおしゃれな空間で、お昼休みの1時間に料理と食事を楽しみます。費用は1回15ユーロ。ビジネス街でランチをとると、安くても12ユーロ〜15ユーロはするので、料理の技術が身につき、旬の食材も味わえるランチ・クッキングは、お得なのです。
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立ち上げ者の1人、ニコラス・ベルジュロー氏によれば、「l'Atlier des Chefs」のコンセプトは、「家庭で料理を作る楽しみを知る」こと。
「今の25歳〜45歳世代の家庭での食環境は、非常に悪かった。女性の社会進出などにより、母親が家庭で料理をすることがなくなり、食卓にはスーパーマーケットで、買った冷凍食品やインスタント食品が並ぶ・・・というのが当たり前だったんです。高級レストランで食べることが、食の幸せなのではなく、本当の意味での、食の楽しさや喜びを知ってもらいたかったんです」。

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「家庭で作れること」「毎日出来ること」を一番のポイントにする、「l'Atlier des Chefs」では、各人がすべての料理過程を自分で行うスタイルでレッスンをします。食材も、フォアグラなどの贅沢品ではなく、スーパーで購入できる調味料や食材が中心。市販品や冷凍食材も使用するのだとか。
スーパーでわざわざ探すのが・・・という人も大丈夫。キッチンをグルっと囲んだ販売スペースには、料理に関する書籍や、実際に料理教室でも使用している調理器具、食材(調味料やオイルなど)が手に入ります。良品で、ポップなデザイン性の高いものが多く、値段も手頃なものばかり。手に入れやすく、食に対する好奇心がさらに刺激されるでしょう。

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また、企業がランチ・クッキングのスペースを、職員の親睦や接待のために利用することもあるのだとか。「みんなで役割分担をしながら、1つの料理を作り、食べる・・・。料理を体験することで、協調性が生まれたり、普段では見ることの出来ない意外な一面が、覗けたりします。食を通し、社内のコミュニケーションの活性化が図れるのです」と、ベルジュロー氏。個人の枠を越えて、その波は社会全体にも広がりつつありことがわかります。
今後、「パリのような都会だけでなく、フランス郊外に向けて、海外に向けての展開も視野に入れている」そうなので、「ランチ・クッキング」ビジネスのこれからがますます楽しみです。
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高級レストランも多く、世界の美食が集まる街パリには、美味しいものが溢れ、パリジャンたちは豊かな食生活を送っている・・・と思われがち。しかし、実情は少し違います。豊かなどころか、現代化の波に押され、料理の喜びは忘れかけられていました。 限られた時間の中、手頃な値段で、気軽に、楽しく、おしゃれに料理を作る。現代のライフスタイルに合わせたクッキングスクールは、無味乾燥になってしまった食文化の救世主になるに違いありません。

http://www.atelierdeschefs.com/

Text by Eri Kadono
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