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ラクレットチーズの起源はスイスですが、フランスではサヴォワ地方やブルターニュ地方でも生産されています。ラクレットという名前は、“削り取る”という意味の単語、RACLER(ラクレ)に起源しています。専用のラクレット機は鉄製で、ラクレットチーズの塊を挟んで温め、溶け出した部分を削ぎ取って食べる事から、この名前がついたと言われています。そういえばハイジが暖炉で溶かして食べていた、あの美味しそうなチーズもラクレットチーズだとか。このセミハードタイプのチーズ、ひとくちにラクレットといっても様々な種類が有ります。プレーン、ハーブ入り、白ワイン入り、スモークされたもの、、、それぞれ違った風味が楽しめます。
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様々な種類のラクレットチーズ


今回取材に協力してくださったのは、パリ12区のCREMOUX(クレムー)というチーズ屋さん。フランス西部のCHARENTE(シャラント)出身のマリー=テレーズさんとジェラールさんご夫婦の経営するこのお店は、200種類ものチーズを取り揃えています。6年前に開業して以来、界隈の人々に大変親しまれている人気店。お店の名前にもなっているCREMOUX(クレムー)は、お二人の名字でもあるのですが、“CREMEUX(クレムー)クリーム状の、乳脂を含む”、といった意味の単語と大変似ており、まるでチーズ屋さんになる為のお名前のようです。そう伝えると、『天職なのよ!』とにっこり笑うマリー=テレーズさん。

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マリー=テレーズさんとジェラールさんご夫婦


よくスーパーなどで見かけるラクレットチーズは、既にスライスされパックになって陳列棚に並んでいますが、チーズ屋さんでは大きな塊のまま置かれていますから、好みのラクレットをその場でスライスしてもらいましょう。この時に何人分かを伝えると、人数分に適した量をスライスしてくれます。ラクレットはやはり秋・冬のお料理なので、毎年10月頃からこのチーズを買い求める人が増えるそうです。

FROMAGERIE CREMOUX
4, rue du Rendez-Vous
75012 Paris

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大きな包丁でスライスしてもらいます 原型はこんな大きな塊です


さて、チーズを用意したら次に準備するものは?それは“CHARCUTERIE(シャルキュトリー)ソーセージ、ハム等の総称”と茹でたジャガイモ!好みで野菜等を参加させてもオッケーです。本場スイスではジャガイモのみだとか。でもここはフランス、美味しいCHARCUTERIE(シャルキュトリー)を揃えましょう。これでラクレットの準備は整いました。手間がまったくかからないので、実は手抜き料理の代表とも言われているようですが、、、。手間ひまかけなくても、美味しいお料理はできるのです!

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好みのハムやソーセージを用意 ジャガイモは小ぶりのものをたくさん茹でておきましょう


用意は万端、さあそれではラクレットをはじめましょう!準備したものを全てテーブルに運んだら、ラクレット機をセットします。一般家庭で簡単に使用できるラクレット機は2人用から5〜6人用までサイズは様々。上の調理台はホットプレートになっているので、その上でソーセージなどを焼きつつ、その間に適当な大きさに切ったラクレットチーズを温めます。自分のお皿の上にジャガイモやハムを並べて、チーズを流し込む下準備。あとはラクレットチーズが暖まるのを待つだけ。このチーズは温めるとその独特の風味が更に増してとっても美味しいのですが、実は衣類等に匂いがついてしまうという難点が。お気に入りのセーターなどは別の部屋に避難させておくのがベター。 paris_061211_05.jpg
ラクレット専用機


いい香りが漂いチーズが暖まったら、用意しておいたお皿のハム等の上に、すかさず流し込みます。とろ〜り熱々のラクレットチーズが食欲をそそります。食べている間に次のラクレットを温めておきましょう(温めておくのを忘れていたからといって、隣の人が用意しているラクレットを横取りしないように!良くある事ですが、、、)。この繰り返し作業が楽しいのです。ラクレットは結構お腹にたまるので、あんまり欲張って食べると後で『苦しい?』という事に。ほどほどにしておきましょう。でもこれで最後、あともう一回だけ、と言いつつまた次のラクレットチーズを温めてしまうのです、、、。 paris_061211_06.jpg
とろ〜りラクレットチーズ


今夜は急なお客様が!でも何も用意できていない!という時。そんな非常事態にラクレットは強い味方。というのも、ラクレットと聞いて喜ばないフランス人はチーズ嫌いな人(フランスではなかなか居ません)だけだからです。用意はとても簡単、だけど美味しくて喜ばれる、一石二鳥のラクレット料理。皆でわいわい賑やかに楽しめるのも嬉しいですね。更に後片付けもとってもラクチンという、魔法の?お料理なのです。


Text by Ayumi Yamada
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