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NYを代表するスターシェフの1人、デビット・ブーレー。その彼が、オーナーシェフを務めるのが「ブーレー」です。まずは、そのヒストリーから簡単にご紹介しましょう。
1990年代前半、NYタイムズ紙の最高評価4ツ星と、レストランガイド『ザガット』ニューヨーク版の最高評価を維持し続け、一躍ニューヨークのベストレストランと輝いた「ブーレー」。96年に周囲に惜しまれながら、1度クローズしたものの、翌年、「ブーレー・ベーカリー」として再オープン。エントランスにベーカリーを併設するカジュアルなスタイルは、これまでのファンの意表をつく形となりました。しかし、最高の素材、技術は健在。その上質な料理の数々に、再び4ツ星が輝くことに。一時は、厨房を離れ、経営者として事業を展開していくとされていたブーレーが、キッチンに還ると宣言。「ブーレー・ベーカリー」から「ブーレー」に改称され、その名とともにNYの料理界に再び復活を果たしました。
常に、NYの料理シーンに驚きと話題を提供しています。
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18世紀のフランス製、ウォールナットの分厚い扉。それが、「ブーレー」への入り口です。扉を開くと、目に飛び込むのは樽に山積みしたリンゴたち。ツンとした香りがゲストを迎え入れてくれます。そこで堪能できる、ニューヨーカーを虜にしたブーレーの料理は、新フレンチと呼ばれる、フュージョン料理。
異なるもの同士の融合を意味するフュージョン料理は、人種のサラダボールの異名を持つ、国際色豊かなNYならでは。街には多くのフュージョン・レストランが点在していますが、その中でも、“完成されたフュージョン・キュイジーヌ”と呼ばれるのがブーレーの料理。有機食材にこだわりながら、ヨーロッパ、インド、東南アジア、日本などの多様な料理要素を、フランス料理の技法で見事に融合。独創性もさることながら、料理としての完成度が高く評価されています。
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1度食べたらたちまちファンになる料理はもちろんですが、「ブーレー」の人気は、デヴィット・ブーレーの人柄そのものにもあります。NY市民にとって忘れることの出来ない9.11事件の際、グラウンド・ゼロに集まった警備員や消防隊員、工事関係者にレストランを休業し、差し入れの料理を出し続けた、という人格者なのですから。
さて、そのブーレーが、自身のレシピを一般に公開、さらに自身の手で教えるという、何とも贅沢な料理教室が今、NYセレブを中心に人気を集めています。2時間半の1講座2万円ちょい、と少々お値段は張りますが、間近でブーレーの調理風景を見ることが出来、テイスティング出来るだけあって、参加者の反応は上々。2ヶ月以上前の予約が必須なのだとか。いつかは行ってみたい、セレブなお料理教室です。
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また、ブーレーは素材研究に熱心なことでも有名。特に最近では、日本食材に興味が深いようで、積極的に日本料理とのフュージョンに取り組んでいます。
こちらのレストランではありませんが、日本酒を置いたり、寿司屋を開店したり、とNYで日本料理の可能性を次々と広げていく様は、日本人の一人として嬉しく思います。
NYとフランス、そして日本の食と文化が、ブーレーの手によってどのような一皿へと変わるのか。是非一度、皆さんの目と舌で確かめていただきたいと思います。


Bouley
住所:165 Duane St. (120 W. Broadway).
電話:212-608-3852
営業:日〜土:11:30am-3pm & 5pm-11pm
要予約
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Text by Eri Kadono
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