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沖縄の伝統菓子は、琉球王朝時代の儀式や行事の際のシンボルとして、一つ一つ神聖な意味を持ったアイテムとして発展したものが変遷を遂げ、現代に受け継がれています。

まずは、「金楚糕(ちんすこう)」。琉球王朝に仕える台所奉行が、中国菓子と日本菓子を学び、琉球独自のレシピを考案したと言われています。現在は小麦粉で作られますが、もともとは米の粉を蒸して砂糖とラードをこね、そのまま型に取ったものだったそうです。ちなみにお土産品として脚光を浴び、広く親しまれるようになったのは、1975年の海洋博からだといわれています。

ちんすこうに並び、人気が高いのが「サーターアンダギー」。こちらも中国菓子がルーツという説があり、福を呼ぶお菓子として祝いの席には欠かせないものです。「サーター」は「砂糖」、「アンダ」は「油」、「アギー」は「揚げ物」を意味し、小麦粉・卵・砂糖・重曹をこねて油で揚げます。黒糖・紅芋・バナナ・ゴマなど味付けにも様々なバリエーションがあり、とてもカラフルです。

鮮やかなピンクと独特の形が目をひく「松風(まちかじ)」。結納や米寿などの祝いの席に用意される縁起物で、ふりかけられた胡麻には「子孫繁栄」の願いが込められています。小麦粉に砂糖と食紅を加えて混ぜ、平たく伸ばして結び、胡麻を散らし焼いた後、さらに食紅で染めます。胡麻の香ばしさとほのかな甘みは、お茶菓子としてぴったりです。

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金楚糕(ちんすこう)  

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サーターアンダギー 松風(まちかじ)


また伝統菓子を味わえ、沖縄ならではの風景を楽しめる素敵なカフェを一軒ご紹介します。

「山の茶屋 楽水」は新原ビーチ近くの小高い丘の上にあるカフェ。ソテツや南国の花々で彩られた長い石段を登ると現れる山小屋風の建物は、心地の良い木陰の中にひっそりと建っています。玄関で靴を脱ぎ、廊下を進むとまず目に入るのが、壁一面に流れる滝。自然の岩を利用した滝が、気持ちのいいマイナスイオンを創り出しているよう。海側はすべて窓になっており、木々の隙間からパノラマに広がる青い海を見渡すことができます。ロフト風の2階席は畳になっており、日焼けした体を休めながら、時を忘れて風景を眺めるには絶好のロケーションです。

フードメニューは、沖縄家庭料理が中心でとてもヘルシー。裏の畑で育てられた採れたて野菜も使用されています。「楽水定食」は、ジーマミー豆腐、酢の物、和え物、煮物、天ぷらや寒天のデザートなど体にやさしいものばかり。

伝統菓子メニューとしてご紹介したいのは、「あまがし」(沖縄風ぜんざい)。かつては、端午の節句に子供の成長や健康を祈願し、邪気を祓うといういわれの菖蒲の茎をスプーンにして食べられていたものです。金時豆・押し麦・小豆に、黒糖を入れて作られたその味は、素朴で郷愁を感じる爽やかな甘さです。

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  あまがし(沖縄風ぜんざい)


この「山の茶屋」は、沖縄のカフェでも草分け的存在の「浜辺の茶屋」の姉妹店。
流れ落ちる滝の水音、海の青、ガジュマルの緑…、沖縄の自然と文化に触れることができるカフェです。

山の茶屋 楽水
沖縄県南城市玉城字玉城19-1
TEL:098-948-1227
営業時間:11:00-19:00(18:00 l.o.) 定休日:木曜日

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その他にも「落雁(らくがん)」「吹上(ふちゃぎ)」「花ぼうる」など、四季の行事や冠婚葬祭の際に作られる物が沢山あります。観光スポットとしても有名な国際通りのマチグァー(市場)の中でも販売されていますので、是非、味覚から伝統を感じてみて下さい。


Text by Rie Nishiyama
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