F JAPON
FEATURE REPORT TOPICS KID'S NEXT FORECAST BLOG INFORMATION
森の中に佇む宇都宮美術館
どこか日本ではないような森に囲まれたこの美術館は、ナチュラルな北欧モダンがしっくり合う景色。宇都宮駅から約25分、バスに乗り森の美術館を目指します。一歩足を踏み入れば、そこはもう別世界。静けさの中に、鳥や虫の声が響き渡ります。

今回の『北欧モダン−デザイン&クラフト』展は“伝統”“機能”“表現”の3部構成から成っています。“伝統”というキーワード、これは北欧人も日本人と同じ感覚を持っているようです。日本人が今もなお職人技を大切にしている、していこうとしているのと同じように、北欧人も大切にしています。北欧のデザイナーはデザインの勉強からではなく、まず職人技を学び、その上でデザイナーへと成長していきます。だからこそ、北欧のデザイナーは機能的でモダン、世代を超えて愛用できる作品を作り出せるのです。

others_070910_01.jpg
スワン・チェア


ユニバーサルデザインと北欧モダン
厳しい環境にいるからこそ、人々が助け合い、互いを思いやる、そんな環境が生み出した『人に優しいデザイン』それが北欧モダンの根底であり、ユニバーサルデザインの考えでもあるといえます。
そもそもユニバーサルデザインとは、誰にとっても、あらゆる観点からすぐれたものを指します。しかし、世の中の認識としては“バリアフリー”と混合しているところがないでしょうか。非健常者など、ハンディキャップのある人に使いやすいものと思われていることが多いと思います。
北欧では老若男女、健常・非健常者の誰もが受け入れやすく、なおかつそれぞれのニーズを満たすものという考え方で、1950年代からずっと設計されています。こうして生まれてきた数々の作品は、現在日本でも当たり前のように使われている“テトラパック”から、誰にでも使いやすく、なおかつ美的にすぐれたカトラリーまで、今も昔もデザイナーのアイデアから、多くのものが世の中の人をつなぐライフスタイルに浸透しています。

子どもと北欧モダン
ここ最近、食育というフレーズが一般的になった日本。このフレーズが、実際の子どもたちに影響を与えるようになっているのでしょうか?成功はまだ一部の話、多くの子どもたちに豊かなライフスタイルを与えているとは、言い切れないというのが現状です。
1950年代〜1960年代の北欧では、デザインという観点から「子ども」「子どもと大人」「学校や家庭」のユーザーに向けて、質の高い生活用品が次々と生み出されていきました。日本の食環境が、北欧モダンから学ぶべきことについて、宇都宮美術館主任学芸員 橋本優子氏はこう述べています。
『「食」の観点から「子どものためのデザイン」を再考し、新旧の北欧モダンに学ぶことは、未だに新鮮かつ有効といえる』そう、今から50年・60年昔のデザインでも、現代に愛用されている北欧デザイナーの作品。それは機能的で美しく、素材が身体的・精神的に及ぼす影響が大きいことを示していると考えられます。日本人のライフスタイルに欠けているもの、欲しているものを北欧デザインが持っている、だからこそ今日本で注目を集めているのではないでしょうか。誰のために作る作品なのか、そこからデザインを考えることこそ、ユニバーサルデザインの始まりです。日本の食育は、デザインの観点からもよりよい方向に進めていくことができるのではないでしょうか。

スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド…北欧といわれるこれらの国々は、インテリアやエスプレッソ、テキスタイルで有名です。そんな北欧は、冬にオーロラが見られるほど寒い国。厳しい自然が北欧の人々に与えたもの、それは“助け合う心”と“生活を楽しく過す工夫”です。

others_070910_02.jpg
スパニッシュ・チェア
others_070910_03.jpg
ルーベン・ラウジング
「テトラ・クラシック」
エルゴノミ・デザイン「コンビネーション・カトラリー+折りたたみ式ナイフ」
others_070910_04_03.jpg
カイ・フランク「キルタ」


今回期中、宇都宮美術館内のレストラン「リストランテ ベラヴィスタ」で、特別メニューとして提供されている「フィンランドのお昼ごはん」ランチが大人気でした。『ムーミンママのお料理の本』を参照にしたメニューに ノルウェーサーモンのソテーなど、北欧に来た雰囲気を存分に楽しめるメニューです。こちらのレストランでは、度々イベントとコラボレーションした特別メニューを提供。宇都宮美術館を楽しむ要素のひとつです。

宇都宮美術館内
リストランテ ベラヴィスタ

TEL:028-643-8778

others_070910_05.jpg

長崎から宇都宮が終わり、次は京都へ。この『北欧モダン−デザイン&クラフト』展は場所を移していきます。
11月には東京へと、北欧で育まれたデザインの真髄を紹介します。
人に優しく、ライフスタイルを豊かにするコツ、北欧モダンから学んでみませんか。

■ 宇都宮美術館
http://u-moa.jp/jp/index.html

【今後の開催日程】
■ 京都市美術館
2007年9月15日(土)〜10月21日(日)
主催:京都市美術館、京都新聞社
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/

■ 東京オペラシティーアートギャラリー
2007年11月3日(土)〜2008年1月14日(月・祝)
主催:財団法人東京オペラシティ文化財団、テレビ朝日
特別協賛:日本生命保険相互会社/協賛:ジャパンリアルエステイト投資法人
http://www.operacity.jp/

開催会場により、展示作品が異なる場合があります。

協賛(全会場)●資生堂、ビームス
後援(全会場)●デンマーク大使館、スウェーデン大使館、ノルウェー王国大使館、フィンランド大使館、日本グラフィックデザイナー協会、日本建築家協会、日本建築学会


Text by Yuri Suzuki
ARCHIVES
→ブルターニュのスイーツ

→贈りたいスイーツ

→旬のおいしいものを探して【いちご】

→京の文化と伝統、そして現在

→加賀百万石の美食

WORLD TOPICS ARCHIVES
PAGE TOP
VANTAN FUTURE CREATION サイトマップ お問合わせ NON-GRID
copyright