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京名物
冬の京都名物といえば、にしんそば。海のない京都の人々にとって、甘辛く味付けした“みがきにしん”は、大切な栄養源でした。寒さの厳しい京都、みがきにしんを温かいそばにして食べる、冬の京都に来たらぜひ賞味したいものです。

寺院で有名なのは、修学旅行でもお馴染み「清水寺」。山の斜面に建つその寺は、金閣寺や嵐山と同じく、京都の観光名所です。斜面にせり出すように建つ清水は、「清水の舞台」と呼ばれるほど開放的で、そこから眺める京の街は、今という時代を客観的に見ることができる場でもあります。
「杉の井」外観 「杉の井」和室
松葉「にしんそば」 清水寺



家屋の守り神
清水へ続く坂道は、ひんやりとした空気に包まれ、冬を実感しつつ澄んだ気持ちにさせてくれます。清水坂の両脇には、様々なお土産物屋が軒を連ね、京らしいアイテムが一堂に楽しめるスポットでもあります。
この清水坂にある建物の多くは、瓦の日本家屋です。日本家屋が並ぶ通りも、今ではあまり見かけませんよね。日本人の私たちでも、郷愁を誘われる風景です。

家屋の屋根には、小さな像があるのが目に付きます。これは鍾馗(しょうき)と呼ばれる家の守り神。京都の古くからある家屋には、多く見かけられる光景です。京都を訪れる際には、是非探してみてください。
「杉の井」外観 「杉の井」和室
清水坂 鍾馗(しょうき)



京菓子文化
そのはじまりは、江戸時代といわれています。そもそも、お菓子の始まりは木の実や果実。やがて奈良・平安時代に粉や水あめなどの菓子素材が日本にやってきてから始まった文化です。
鎌倉時代になり茶の湯が加わり、お菓子の需要はさらに増えます。
そして江戸時代に入ると、京都の土地が生み出す水や豆、茶などが注目されるようになり、京菓子も発展していきました。
今でも京都には、何代も続く老舗和菓子屋という店が何件もあり、その店の味を求めるお客も後を絶ちません。

時代が流れても変わらないその味は、やさしく溶け合う不思議な風味、これが和菓子の魅力であり、日本の魅力でもある、京都の伝統を味覚で感じることができるものです。
「杉の井」外観 「杉の井」和室
口どけのいい和三盆の千菓子 上品な餡のきんとん



伝統に一工夫
伝統的な和菓子と共に、現在は一工夫加えた和洋菓子も人気です。抹茶や和三盆、ゆずや和栗など、世界中の洋菓子職人も日本の食材にとても興味を示しています。
最近では、老舗和菓子屋がカフェを併設したり、海外パティシエが和スイーツをお店に出していたり。和菓子の文化を発展させてきたように、洋菓子文化を取り入れた日本は、今や海外からの注目を浴びる菓子文化を築いているのではないでしょうか。

伝統と文化は、日々積み重なっていくもの。そこに現代という強い文化が入り込む世の中、京都は伝統と新しいものをうまく融合させている都市のひとつではないでしょうか。

その魅力は日本のみならず、世界に共通して伝わっているから、京都には国際色豊かな人々が訪れるのかもしれません。
「杉の井」外観 「杉の井」和室
京洋菓子司ジュヴァンセル
左:よもぎ餅をサンドし抹茶餅で包んだ笹の葉香るレアチーズケーキ「さがの路」
右:ほうじ茶クリームをつかった苺のムース「冬小町」


Text by Yuri Suzuki
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