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Arnaud Larher

メトロの最寄り駅(12番線の「Lamarck Caulaincourt」)から歩くこと10分、たくさんの商店が立ち並ぶ通りにお店はあります。本店のパティスリーとはずいぶんと雰囲気が違い、2店舗目はチョコレートとマカロンの専門店。高級感のある、シックなお店です。お店のウィンドーに、早速「Meilleur Ouvrier de France」の文字を発見。フランス人にとって、MOFは勲章そのもの、名誉あることなのです。
店内に入ると左側には色とりどりのマカロン、右側にはたくさんのチョコレートが並んでいます。あれこれ迷いながら、欲しい商品を選び、店員さんに頼んで袋に入れてもらっていると、その間も次から次へとお客様が入ってくる人気店です。

色とりどりのマカロン チョコレート

今回は、このお店の定番人気商品であるマカロンから、5種類(計5.8ユーロ。量り売り)「スリーズ・ピスターシュ」「パン・デピス」「ローズ・フランボワーズ」「マロン・コンフィ」「ショコラ・アメール」を購入してみました。
「マカロン」というと、クリームをマカロン生地ではさんだものが一般的ですが、こちらのマカロンの中にはクリーム以外にも別の食感が隠れています。珍しいのは、クリームの中心にジュレを絞っているもの。ジュレが入っているマカロンは、しっとりとした生地の中に隠れるジュレのみずみずしさが、とても新鮮です。
店内で販売しているマカロンは全部で9種類。日本でも様々なマカロンが買えるようになりましたが、本場フランスのマカロンもとても魅力的です。

cerise pistache
ピスタチオのクリームとサクランボのジュレ
pain d'epices
パン・デピスをミキサーで砕いて、バターとあわせたクリーム
rose framboise
ローズのクリームとフランボワーズのジュレ
marron confit
マロンクリームとマロングラッセ。ラム酒の風味が効いている
praline croustillant
ガナッシュとフィヤンティーヌ
chocolat amer
パートドカカオのマカロンとガナッシュ
citron
レモンクリーム
cassis violet
ビオレットのバタークリームとカシスのジュレ
caramel beurre sale
キャラメルブールサレのクリーム
定番人気商品のマカロン
マカロンのギフト


今回訪れたお店と本店とは徒歩10分ほどの距離。本店に移動して大好きなモンテクリストなどを購入しました。本店は庶民的で入りやすい店構え。毎朝、近くの工場から出来立ての商品が運ばれてきます。アルノー・ラエル氏はいつも工場にいるため、残念ながらお店を訪れてもなかなか本人には会えないようで、私も姿を見ることができませんでした。


モンテクリスト クイニーアマン クグロフ
モンテクリスト(3.9ユーロ)
チョコレートにもかかわらずフランボワーズの酸味でとても軽く、食べやすい。一度食べれば、リピートしたくなる一品。
クイニーアマン(1.9ユーロ)
しっかりとキャラメリゼされた表面の「サクサク感」が食欲をそそる。噛むほどにフランスの美味しいバターの香りが増す。アルノー・ラエル氏の出身地・ブルターニュの地方菓子でもありこのお店にはなくてはならないもの。
クグロフ(2.9ユーロ。大きいサイズは9.8ユーロ)
ブリオッシュ風の生地にレーズンを入れ、焼成後、溶かしたバターをたっぷりと塗り、特性のシロップにしっかりと漬け込むそう。 しっとりと焼き上げた生地に、たくさんのバターがしみ込み、香ばしい香り。


MOFとは

さて、フランスで最も優れた職人と称されるMOFは、一体どうやって決まるのでしょうか。アルノー・ラエルで働く日本人スタッフに詳細を尋ねてみました。

準決勝がフランス北部の町「LILE」で行われ、その後、10月にフランス第2の都市「LYON」で決勝が行われました。16人のファイナリストから5人が選ばれ、4日間の決勝を戦います。審査はいくつかの部門があり、実技部門や味覚部門などで審査を行います。パスティヤージュや飴細工、チョコレート細工やボンボン、ケークやデセール、アイス、シューなどが対象で、見た目の美しさはもちろん、お菓子としての味も厳しい審査の一部。

そして今回のテーマはMARIAGE(結婚)。大きなテーブルに作品を飾り、作品と作ったばかりのケーキやチョコレートも一緒に展示、そのテーブルセッティングも審査の対象となります。 アルノー・ラエル氏がMOF選考会の準備をお店でしている間、友人でもあるミシャラク氏(プラザ・アテネのシェフ。2005年クープドモンド・お菓子のワールドカップ優勝)がいつも手伝いに来ていたそうです。彼の手伝いだけでは足りない時は、プラザアテネで働くパティシエ達も手伝いに駆けつけていたんだとか。一人のMOFが誕生するまでに、多くの人の援助や励ましがあると話してくださいました。

MOFポスター アルノー・ラエル氏
MOF受賞式


伝統あるフランスの洋菓子文化。それは職人一人ひとりの力と共に、多くの仲間が作り上げた歴史であり、未来といえるのではないでしょうか。これからも、フランスの職人技に注目です。


【本店 Patisserie ARNAUD LARHER】
53 rue Caulaincourt 75018 Paris

【マカロンとチョコレートのお店】
57 rue Damremont 75018 Paris
10:00〜19:30
日・月曜休み

http://www.arnaud-larher.com

本店 Patisserie ARNAUD LARHER マカロンとチョコレートのお店
本店 Patisserie ARNAUD LARHER マカロンとチョコレートのお店


Text by Keisuke Ikuno

ARCHIVES
→Paques パック

→パリの合羽橋へ お気に入りの道具を探しに

→MOFへのサクセスストーリー Arnaud Larher

→ミュージアムカフェ巡り・ CAFE CARLU

→SALON DU CHOCOLAT 〜サロン・ド・ショコラ〜

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