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ブルターニュ

ブルターニュが発祥のお菓子といえば、クイニーアマンやガレット・ブルトンヌ(ブルターニュ地方のガレット)、そば粉のクレープも有名です。
やせた土地だったため、蕎麦の生産が主要な作物になり蕎麦粉を使ったクレープが出来きました。
今でもブルターニュの街中では、たくさんのクレープ屋があり、ブルターニュ方面からの電車が到着するパリのモンパルナス駅周辺にも、その影響からかクレープ屋さんが数多く並んでいます。

今では使われなくなっていますが、以前は「ブルターニュ語」があったそうで「バターのケーキ」を意味するクイニーアマンもブルターニュ語の一つだとか。
今では話す人さえほとんどいませんが、学校では外国語と同じように、英語やドイツ語など選択科目の中にブルターニュ語が存在します。
その名残りからか、道路標識にはフランス語表記と共にブルターニュ語の標識が見られる所もあり、訪れたものにブルターニュに来たことを改めて感じさせます。


パティスリー「LE DANIEL」

ローラン・ル・ダニエル氏は「ホテル日航パリ」にてジャン・ポール・エバン氏の下で働いていた経験があります。
その後パリの「ペルティエ」をはじめレストラン勤務を経て、イッサンジョー・国立製菓専門学校で教授を務めています。
そしてついに1997年度のMOF(Meilleur Ouvrier de France フランスの最も優れた職人)パティシエに選ばれました。
これを機に、翌年1998年にはレンヌにパティスリー「LE DANIEL」をオープン。2002年には2店舗目が開店しました。

パリから西へ約350kmの都市、レンヌ。この街にMOFのお店「LE DANIEL」があります。
パリからTGV(フランスの新幹線)で約2時間10分。車で行くと約4時間かかる距離です。
レンヌ市内の中心地、歩いていけるほどの距離にお店が2軒あります。
一店舗目は販売のみのお店で、二店舗目はお茶も楽しめるお店です。喫茶も兼ねたお店は広く、ゆったり過ごせる雰囲気です。
ケーキは3ユーロ前後(約470円)のものが多く、お手頃価格。ただし、喫茶でケーキを食べる場合は、1割ほど値段が高くなります。
紅茶の種類も多く、喫茶スペースで会話を楽しむマダム達、小さな子供連れの家族など、平日の午後にもかかわらず、お店にいる間も次から次へとお客さんが入ってくる人気店です。
地方都市に根付いたすばらしいお店です。

LE DANIEL
13 Galerie du Theatre
Place de la Mairie
35000 Rennnes
Tel: 02 99 79 33 81
9:30〜13:30  15:00〜19:00
日曜休 (夏は長期の休みあり)

19 Rue Jules Simon
35000 Rennes
Tel: 02 99 78 85 82
月曜 14:00〜19:00
火〜土曜 8:30〜19:00
日曜 8:30〜13:00
(夏は長期の休みあり)

ZA de Mivoie
Rue Emile Souvestre
35136 Saint Jacques de la Lande
Tel: 02 23 46 23 56
http://www.patisserieledaniel.fr/

「LE DANIEL」1号店 「LE DANIEL」2号店
ケーキは3ユーロ前後
パルルモンタン
パルルモンタン 1.6ユーロ(約250円)
フィナンシェのような生地にりんごのコンポートが中に入っています。りんごのお酒「カルヴァドス」や「シードル」を使って、コンポートが作られているのでコンポートの酸味と生地の甘さがちょうどいい。大きさも値段も手頃で、食べやすく癖になる味です。


Le Roux

アンリ・ルルー氏は1977年キブロンにて「Le Roux」開店。
C.B.S.(塩キャラメル)を作り始めます。
1980年 Salon International de la Confiserie a Paris(パリ国際砂糖菓子展)にてC.B.S.が「フランス最優秀ボンボン賞」を受賞。
1989年 「Guide des Gourmands」では「コックドール賞」を受賞しました。
そして1994年 Salon International de la Confiserie a Paris(パリ国際砂糖菓子展)にてC.B.S.が「フランス銘品最優秀賞」を受賞しました。

レンヌからさらに西の港町・キブロンに「Le Roux」はあります。
キブロンは避暑地であるため別荘が多く並んでいますが、今の時期はまだ人がまばら。暖かくなるにつれキブロンを訪れる人は増え、夏にはたくさんの人で賑います。
C.B.SとはCaramel au Beurre Salé(キャラメル・オ・ブール・サレ)の頭文字をとったもの。Caramel=キャラメル・Beurre=バター・Salé=塩を意味します。
キャラメルで有名なルルー氏ですが、ショコラティエとしても広く知られています。チョコレートのミシュランとも言われる「Le Guide du Club des Croqueurs de Chocolat」(2003年版)では最高位の5タブレットを受賞しています。

お店からでるとすぐそこは港。そんな潮風を感じることができる所にお店はあります。
お店にはチョコレートとキャラメルが並び、お菓子屋さんというよりも「高級ブティック」というような雰囲気です。
地方の田舎にある港町ですが、お店の中だけは特別な空間。チョコレートやキャラメル以外にも「Quiberon」「Le Roux」の名前が入った紅茶缶も並んでいます。中には煎茶もあり、ルルー氏の嗜好を伺うことが出来ます。
現在はお店の裏に工場がありますが、2008年の夏には新しい工場が近くの町にできるそうです。
パリや日本に商品を送るためには、新しい工場のほうが立地条件など都合が良いことが多いとのこと。
さらに大きな工場ができ、品物もより効率良く、しかも大量に作ることができるようになるそうです。

ルルー氏はキブロンの街を自転車で散策し、その足で週末誰もいないのラボに顔を出す。
仕事中に新しい品物を作るのではなく、一人、ラボで試作し新しい商品を作り上げるのだそうです。
休日には仕事をせずに休む。On/Off はしっかりと分けて考えるフランス人が多い中、休みの日こそ一人で試作することに職人の意識を感じます。
しかし、奥様は休日に仕事をすることをあまり良く思っていないそうで、ルルー氏のかわいらしさまで感じさせられます。
そんな素敵な職人が作り出す品物に、遠く離れた日本でも、多くの方が心を奪われるのでしょう。

Le Roux
18 rue de Port Maria
56170 Quiberon
Tel:  02 97 50 06 83
http://www.chocolatleroux.com/
http://www.henri-leroux.com/

すぐそこは港 「高級ブティック」というような雰囲気
C.B.Sとタルティネ
C.B.S 一袋・12ユーロ、タルティネ 一瓶・8.5ユーロ
口に含むと、とろりと溶ける。しかも歯につかない。豊かなバターの風味とキャラメルの風味が口の中に広がります。キャラメルの中のへーゼルナッツやアーモンド、そしてクルミがより一層香ばしさを感じさせます。
さまざまなフレイバーのキャラメル チョコレート
左:C.B.Sのほかにもフランボワーズやオレンジ、ライムや生姜どさまざまなフレイバーのキャラメルが詰まっていて、色彩もきれい。柑橘系のキャラメルは、キャラメルとは思えないほどの果実の風味と爽やかさがあります。
右:チョコレートはとても軽く、一つ食べたらまた一つ、とキャラメル同様手が止まらない。チョコレート本来の味を楽しんでもらうために、タブレットもたくさん並んでいます。試食にチョコレートを頂けるのも、うれしいです。


Text by Keisuke Ikuno
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