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フランス流パックの日の過ごし方

パックの日、フランス人はまず教会へ行きキリストの復活をお祝いします。お祈りを済ませた後は、家族で集まり食事を楽しみます。
そして、この日子供たちには一大イベントがあります。大人が卵を庭や室内のあちこちに隠し、子供たちがそれを探すといったゲームです。
英語圏やドイツでは、卵をイースター・バニーが運んでくる(または産む)といわれていますが、フランスでは教会の鐘が運んでくるものだといいます。

パックの日、教会へ行きます。

大忙しのお菓子屋さん

フランスのお菓子屋さんではキリスト教に関する祭日が多く、1月・エピファニー(Epiphanie・公現節)の「ガレット・デ・ロワ」、2月・マルディ・グラ(Mardi-Gras・謝肉祭)のクレープ、そして3月には今回紹介するパック(復活祭・イースター)に関するチョコレートがお店にならびます。
4月中にパックの日になることが多いため、お菓子屋さんでは「クリスマス」「エピファニー」「マルディ・グラ」と忙しい時期を終えた後、本来3月中はバカンスを取るなど一息つける時期なのですが、今年のパックは例年よりも早いためお菓子屋さんでは忙しい日々が続いています。
店では主に「卵」や「ウサギ」の形をしたチョコレートが並びます。
卵は誕生や復活、生命などの象徴、ウサギは繁殖力のある動物ということから、繁栄や多産などの象徴としてよく用いられるようです。
象徴だからこそ!?チョコレートで作られた、1メートルを超える大きな卵がパリのお菓子屋さんのウィンドーに飾られることもあるんです。

「卵」の形をした大きなチョコレート 「ウサギ」の形をしたチョコレート


パックの特別なチョコレート

パックで売られるチョコレートはガナッシュやアーモンド生地をコーティングしたものと異なり、チョコレートを溶かして型に入れ、固まったものを抜くだけのオーソドックスなものです。
お菓子屋さんではパックの準備として「チョコレートを光らせるテンパリング(結晶化)を行い、温度を維持したまま型に入れ固まらせる」という作業の繰り返しです。
卵や動物、魚や貝などの形をしたチョコレート作りに大忙しです。バレンタインが終わるとすぐに、パックの準備に取り掛かります。
小さなサイズのチョコレートは袋詰めで売られたり、卵やウサギ、鶏や鐘の形をしたチョコレートの中に詰められてお店に並びます。
チョコレートで作られた大きな鳥や鐘をあけると、中にたくさんの小さなチョコレートが入ってる、というのが一般的です。

特別なチョコ1 特別なチョコ2


パック当日には鳥や卵の形をしたチョコレートでケーキにデコレーションをしたり、鳥の巣に似せたものが並ぶこともあります。
鳥の巣に似せたケーキは、モンブラン等に使われる口金でクリームを巣のように絞り、その上にチョコレートやアーモンドの砂糖菓子ドラジェを飾ります。メレンゲを乾燥焼きにした鳥もあります。
フランスのお菓子屋さんでは、宗教を中心にたくさんの催しがあります。それぞれのお祭りでお菓子屋さんのショーウィンドーが変わり、新しい季節の到来を知らせています。
パックもその一つで、フランスでは春の訪れを感じさせるものです。


Text by Keisuke Ikuno
ARCHIVES
→Paques パック

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