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人口滝のアート

ロウワーマンハッタン、ブルックリンとガバナーズ・アイランドの湾岸に設置された4つの人口滝。
これはデンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソンさんの作品です。
エリアソン氏は、自然を作品に用いることで有名なアーティストとして知られており、現在、Museum of Modern Art (MOMA)や、クイーンズにあるP.S.1コンテンポラリー・アートセンター(※アメリカ最古の現代アートに特化した美術館)においても、水や光を用いたインスタレーションを展示しています。
この作品、The New York City Waterfallsは、それぞれ27M〜37Mの高さがあり、ニューヨーク市で最も大きいアートプロジェクトとなりました。
この滝は、環境に優しいエネルギーで運転され、滝の循環システムは川に住む魚に影響がでないよう配慮されたエコなアートです。

このインスタレーションは10月まで続き、5500万ドルの観光収入が見込まれています。
ニューヨーク市長であるブルームバーグ氏は、オープニングの際こうコメントしました。
「パブリック・アート(公共のアート)はニューヨークの象徴。パブリック・アートはニューヨーカーを楽しませ、インスパイアするだけでなく、多くの観光客を引きつけ、経済効果をもたらします。市はエリアソン氏の新しいプロジェクトを歓迎します」

滝は午後10時までライトアップされ、ニューヨークの夜景に華を添えています。
4つの滝はすべてマンハッタン側に向いているので、マンハッタン側から鑑賞することをお勧めします。
バッテリーパークでは、自由の女神と、ガバナーズ・アイランドに設置された滝をみることができます。
撮影ポイントはこちら
期間中はこの滝を巡るツアーも開催されており、滝を間近にみることもできます。

The New York City Waterfalls1 The New York City Waterfalls2
The New York City Waterfalls −4つの滝ー
The New York City Waterfalls3 The New York City Waterfalls4


ビル全体が楽器に!?

さて、滝の設置ポイントでもあり、夏の間だけ開放されているガバナーズ・アイランドですが、こちらのガバナーズ・アイランド行きのフェリー乗り場を利用して「Plays The Building」というインスタレーションが期間限定で公開されています。
この作品は、1970年代半ばから1980年代後半にかけて活躍したニューヨーク出身のロックバンド「トーキングヘッズ」のリードボーカル、デイビット・バーンさんによるものです。
バーンさんはバンドのデビュー前、美大のハーバードとも呼ばれるロードアイランドデザイン学校に在学しており、これまでにもたくさんのコンテンポラリーアート作品を発表してきました。
この「Plays The Building」は、アンティークのオルガンとビル全体を管で結び、鍵盤をたたくと振動により音が出る仕組み。
普通の楽器と同じようなメロディーラインを作ることはできませんが、モーター・窓ガラス・配管などから響くユニークな音により、タイトル通りビル全体を奏でているような気分を体感する事ができます。
このインスタレーションは、8月24日まで開催されており、開催時間は金・土・日の週末のみ、午後12時から午後6時までとなっています。
誰でもピアノを弾くことができる体感式のインスタレーションです。

Sacred Chow Sacred Chow's waffle
「Plays The Building」


ブルームバーグ市長も言うように、パブリック・アートはニューヨークのありとあらゆるところで目にすることができます。
公園で、サブウェイの駅で、電車の窓から...美術館に行かなくてもアートを毎日身近に感じる事ができるのです。
思いがけず、アートに出くわすこともニューヨークを散策する楽しみのひとつです。



Text by Rie Tange
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